DIARY

写真・映像作家 浅川英郎氏から学ぶ!自園の魅力の届け方

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写真・映像作家 浅川英郎氏から学ぶ!
自園の魅力の届け方

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〈本文のポイント〉
・募集/採用のターゲットとなる20~30代のInstagram利用率が
 調査開始史上初!全年代でX(旧Twitter)の利用率を上回った
・「当たり前」だと思い込んでいる独自の取り組みがないか、
 客観的な視点で見直すことの重要性
・被写体の感情を表し、園の実態にマッチした“言葉”を入れることで
 興味を惹く投稿に洗練される!
・「事実」よりも興味を惹く、「理由(背景)」の伝達

 
〈本文〉
「効果的なSNS運用について教えてほしい」
これは、園のSNS運用担当者や広報を担っている先生方から
よく聞かれるお言葉です。

その言葉の裏には…

 ・日々の業務と並行する中で、「ただ投稿する」だけになっている
 ・何を発信するべきかよくわからない
 ・写真を撮影する時間も、スキルも、十分に取れず負担に感じている
 ・投稿は継続しているものの反応が思うように伸びない

など、様々な悩みが隠れていることが多いです。
しかし、SNSは今や、“なんとなく”では運用できないほど、
保護者や学生に大きな影響を与える広報ツール
になっています。

特にInstagramは各年代で利用率を伸ばし続け、
世代的に求職者や保護者層に合致する
20代の利用率で83%、30代では77%まで高まっていることが
令和7年度総務省情報通信政策研究所の調査結果で報告されています。


出典:「令和7年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」総務省情報通信政策研究所より作成

令和5年度の調査でX(旧Twitter)の利用率のほうが高かった20代でも、
現在は、Instagramの利用率が10%程度上回っています。
写真や映像が投稿のメインとなるInstagramで
自園の魅力を最大限発揮するためには、どうすればよいのか?

その答えに近づくため、8月21日(金)に
弊社主催で開催した地域一番園実現勉強会では、
テレビCMやアーティストのCDジャケットを
手掛けている写真・映像作家の浅川英郎様
にご登壇いただきました。

今回のメルマガでは、浅川さんのお話の中で、
明日からでも自園に取り入れることのできる
広報施策を三つご紹介いたします。

《一つ目》自園の取り組みを「あたり前」と思わず、何度も伝える

浅川様が約10年間、撮影をご担当されていた
セブンイレブンのCMでは
「近くて便利」「日本の美味しい食卓」
というキャッチコピーを使用し続けていました。
また映像や音声では、

セブンイレブンの食材や調理へのこだわりも同時に伝え続けていました。

しかし、このこだわりは、
当初、強くPRする予定ではなかったそうです。
セブンイレブンが長年にわたり、こだわり続けてきた自社の取り組みを
「当たり前」だと思っていた
ことが、その大きな要因でした。

当たり前にまで磨き込まれた独自性や強みを
自分たちで発見するのは至難の業です。
これは園の取り組みでも、同様です。

客観的な視点を広報に取り入れるために、
園と日常的に関わりのある外部の方や新人の先生、
保護者の方など、「当たり前」に浸りきっていない層に
自園への印象を聞き、魅力を再確認する機会を
設けてみるというのも一つの手段です。
入園・卒園児や行事後に保護者アンケートを実施している場合は
その声を改めて整理することで、客観的な魅力を確認することも可能です。

また、一度伝えるだけでは
自園の魅力は伝播しません。

例えば園のキャッチコピーを
Instagramの投稿に繰り返し掲載したり、
ハッシュタグで入力したりするなど、
何度も伝え続けることがポイントとなります。

例えば「おもしろい!が育ってく」という
キャッチコピーを掲げている園では、
次のような投稿のフォーマットを作成することで
毎投稿にキャッチコピーを掲載することができます。

こうすることで、閲覧者が自園の特徴に繰り返し触れることとなり、
「面白い(子どもの興味)が育つ園」という
認知が徐々に拡大していくことに繋がります。
認知というのは納まりの良さ(ギャップがない状態)の繰り返しによって
徐々に広がっていく性質を持っています

キャッチコピーを考える上で重要なのは、
「形容詞を使って表現すること」や
「できるだけ短い言葉(15文字程度)で表現すること」などがありますので、
ぜひチャレンジしてみてください。

 

《二つ目》写真や映像に「言葉」を入れる

広報のための写真では、
被写体の気持ちを表す言葉を入れることで
閲覧者の興味を引くことができます。

また、閲覧者が一瞬で投稿内容を理解することができるのも、
言葉を入れることのメリットです。

例えば以下のように、言葉を入れることができます。

 image.png
image.png
image.png

   

 

浅川さんはこの際、意識するポイントとして、
それぞれにズレがあると、
伝えたい内容や魅力が届きづらくなってしまうため、
“写真の内容”と“言葉”、“園での取り組みの実態”に
連動性があることが
とても重要だと指摘します。

InstagramなどSNSの投稿では、
自園の取り組みや理念にあったPRの仕方を考え、
写真の内容にマッチした言葉を入れることを意識してみましょう。

 
《三つ目》「なぜ」伝えるのか考える


多くの園で実施されているイベントの一つ「芋ほり」を

先生方はどのように撮影していますか?

「園児全員をⅠ枚の写真に収めないと」と思ったり、
「芋ほりをしていることが伝わる写真にするために、
次のような、全体を引きの画角で1枚の写真に収める構図で撮っていませんか?


 
浅川さんはテレビCMなどを撮影される際、
「なぜ」それを伝える必要があるのか考えると言います。
そして、例で挙げた芋ほりを伝える理由を
次のように解説してくれました。

 伝えるべきなのは
「芋ほりを実施していること」ではなく、
「芋ほりを通して、子どもたちに感じてほしいと思っていること」だと思います。

 
例えば……
  l  子どもたちにとって初めての芋ほりを経験することで、

   興味関心の幅が広がる
  l  自分で掘ったサツマイモ(食べ物)のおいしさを味わうことで、
   苦手なものも食べられるようになる
  l  サツマイモ(食べ物)が食卓に並ぶまでの過程を知り、
   かかわっている人に感謝の気持ちを持つ

など、芋ほりを通して園児に学んでほしいことがあるから、
そのイベントを実施しているはずです。

そんな学びを写真で魅力的に表現し、
園児募集につなげたいと考えた場合、
園児の表情をアップで映し出した次のような構図がより閲覧者を魅了する一枚となるのです。

芋ほりをしていることは、土で汚れた園児の服と、
Instagramのキャプションなどの文章で、十分に伝えることができます。

しかし、経験や学びを得た瞬間の子どもたちの表情は
写真や映像でしか伝えることができません。

そして、自園の教育や取り組みの魅力の裏付けにもなるのです。

ぜひ、子どもたちの気持ちが溢れ出た表情の撮影に
チャレンジしてみてください。

SNS運用で大切なことは
「きれいな写真を撮ること」や
「トレンドを抑えた編集をすること」だけではなく

 「自園の魅力は何か」
「なぜ、この取り組みを行っているのか」
「それを、どのように伝えるのか」

この三つを整理することが、
自園らしい広報につながります。

セブンイレブンのCMの例でもお伝えしましたが、
園内で「あたり前」のことは、
保護者や求職者から見れば、
園選びのきっかけとなる魅力になる可能性は高いのです。

新しい魅力をつくるだけでなく、
すでにある魅力を客観的な視点から再確認し、
伝え続けることは募集や採用マーケティングを展開していく上で

最も重要です。

まずは今回ご紹介した三つのポイントから、
自園の広報を見直してみてはいかがでしょうか。