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【 多様性のある組織 】

【 多様性のある組織と多様性を勘違いした組織 】 Posted by Hayashi

 

近年は多様性の時代だと言われています。

昔は十人一色の時代、
一昔前は十人十色の時代、
現在は一人十色の時代
と言われます。

「いつかはクラウン」という言葉に表されたように、
昔はある程度のロールモデルがありました。
また、例えば家電を例にとると、
洗濯機が世に登場した当時は同じ洗濯機が売れていました。
この時代はまさしく十人一色の時代であり、
多くの人が同じものを目指していました。

その後、例えば洗濯機で言えば、
「乾燥機が欲しい」「もっと汚れが落ちる洗濯機が欲しい」
という欲求が生じてきます。

商品に対してより高次元の欲求が生じる訳ですが、
このような変化は売り手側から見ると
需要と供給の関係で説明ができます。

需要が高いうちはより良い機能を開発しなくても売れますが、
供給過多になってくるとより良い機能を開発し、
差別化を図らないとモノが売れないためです。

このように細分化したニーズに対応するのが十人十色の時代です。

そして現在は一人十色の時代だと言われています。

この時代は一人一人が生活シーンごとに
消費スタイルを変化させるという時代です。

この時代は一人一人が色々なものを組み合わせて、
自分の生活シーンをより豊かにしていく時代です。

一つのものに絞った視点ではなく、
より複雑な思考によってモノが購入されていきます。
その人の今の生活シーンを想像し、
それに伴ったコンセプトや発信が必要な時代だと言われています。

まさしく多様性の時代と言えます。

さて、そんな多様性というキーワードですが、
これからの組織運営でとても重要な視点です。

しかし、多様性を勘違いして捉えると、
組織としてまとまらなくなってしまいます。

組織という視点で見たとき、
多様性のある組織とはどのような組織でしょうか。

「労働観」という軸と「技術や能力」という軸で見たとき、
本来の多様性のある組織を説明することができます。

(1)労働観が異なり、技術や能力が同じ組織
(2)労働観が異なり、技術や能力も異なる組織
(3)労働観が同じで、技術や能力も同じ組織
(4)労働観が同じで、技術や能力が異なる組織

上記4つのパターンの中から、
多様性があり、成果が出ると言われている組織は(4)です。

労働観が異なる(1)、(2)の場合は、
労働観という視点において多様性がありますが、
仕事を進めていく上での一体感は生まれません。

常に仕事に対しての不安や不満が創出されるためです。

これらの組織が多様性を勘違いした組織です。

(3)は多様性のない組織です。
働く姿勢が同じで技術や能力が同じであれば、
ある程度の成果が出ることは間違いありません。
しかし、技術や能力が同じであるため
新しい技術や発想が生まれにくくなり、
組織としての発展性が弱くなってしまいます。

多様性のある組織として望ましいと考えられるのは(4)です。
働く姿勢は同じですが、技術や能力が異なり、
組み合わせによって様々な技術や発想が生まれる可能性があります

ワンピースやスラムダンクという漫画は(4)にあたります。

麦わら海賊団も湘北高校も、
目指すべき姿や場所は同じですが、
それぞれの得意とするところが異なります。

一見まったく異なった人格に見えますが、
目指す道=労働観は同じです。

目指す道に向けてそれぞれが仕事をし、
それぞれが補い合いながら強い組織になっていきます。

多様性という言葉だけを見れば、
組織にはいろいろな人がいて良いと思ってしまいますが、
それは基本的に技術や能力という視点においてです

幼稚園業界において言えば、
働く姿勢や教育理念、教育方針などについては
やはりズレて良いものではありません。

このズレを少なくしていくためには、
なんと言っても採用が重要です。

採用の段階で技術や能力に注目するのではなく、
労働観、働くことに対しての姿勢を確認することが大切なのです。

どういう環境での仕事なのか、
どういう姿勢で仕事をすることが求められるのか、
その辺りを包み隠さずしっかりと伝えていくことは
その後の組織運営においてとても重要です。

また採用の場だけでなく、
定期的に働く姿勢や教育理念・方針などの
確認をしていくことはとても重要です。

これらを確認をしていくためには、
何よりもコミュニケーション頻度が重要となります。

園児募集や採用が佳境に入ります。

再度自園の軸の確認をしていきましょう。