DIARY

【地域密着を超えた地域”愛”着】

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地域密着を超えた地域”愛”着
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・エンタメ化はこれからの時代に重要なワード!
・地域密着を超えた地域”愛”着を目指す!
・「未来を語る」ことが共感者を生み、地域”愛”着に繋がる!
 
 
先日バスケットボールのプロリーグである
Bリーグのチェアマンである島田慎二氏の記事を読みました。
 
Bリーグは現在Jリーグと同じように、
B1、B2、B3というようにカテゴリ分けされており、
トップカテゴリであるB1の試合では、
ほとんどの会場が満席となるなど、
人気が高まっています。
 
現在ではB3リーグまで入れると
入場者数は500万人を超え、売上高も
500億円を超える大きさになっています。
 
プロ野球やJリーグの方がまだまだ大きな規模ですが、
Bリーグは入場者数も売上高も右肩上がりに伸びており、
今後のさらなる発展が期待されています。
 
ここまで大きな規模になったのは、
バスケットというスポーツの特徴のほか、
やはり様々な工夫がありました。
 
 
①女性人気
バスケットの大きな特徴として野球やサッカーに比べ、
女性の競技人口が大きいという特徴があります。
そのため性別にかかわらず馴染みやすいという強みがあります。
この対象範囲の広さは人気がある一つのポイントと言えます。
また、屋内競技であるため、日焼けしないなどのメリットもあり、
野球やサッカーのように屋外が多いスポーツに比べ
女性に人気があるという傾向があるようです。
 
②エンターテイメント化
男女で馴染みやすいスポーツではありますが、
競技人口が多いというところから
競技自体の魅力を伝えていくだけになると
競技出身者がコアな客層となり、
集客がいまいち伸びていかないということが起こります。
 
そこでBリーグが力を入れていることは
エンターテイメントの要素を入れることだそうです。
 
そもそもバスケットの場合は野球と大きく異なり、
試合中に息をつく暇がないほどスピーディです。
 
そのため、野球のようにお酒を飲みながら
一球一球「あーでもないこーでもない」ということを話しながら
観るスポーツと大きく異なります。
 
そんなバスケットボールの試合をエンターテイメント化するには
試合の前後や試合の間などをどう生かすかが重要となるようです。
例えば試合開始の2時間前には入場をしてもらい、
シューティング見学(選手のシュート風景をコートで間近で見れる)
というイベントを開催したり、
試合後にも握手会、サイン会などを積極的に開いています。
 
島田氏は「プロ野球は縁日。Bリーグは映画館と表現しています。
これにはいろいろな意味が込められていますが、
先ほどのエンターテイメントとしてのポイントでいえば
プロ野球は試合そのものを楽しみながらワイワイガヤガヤするのに対し、
Bリーグは試合は鑑賞し、その前後でエンタメを楽しむ
という特徴があるということになると思います。
 
集客ができている「もの」や「こと」は共通して
その特徴をしっかりと把握したうえで、
エンターテイメントの要素をどこに入れるかが、
とても重要なポイントになってきているように思います。
 
③地域密着を超えた地域”愛”着
「密着は当たり前なんですよね。
地場で商いをするために自ら頭を下げて
近づいていって、愛される努力をするのは当然。
でもその先に何があるのか。
ファンが増えてスポーツ産業として確立させ、
人を引き寄せる吸引力を持つところまで
昇華していくのが重要です。」
と島田氏は述べています。
 
この地域愛着という言葉はとても重要だと感じました。
 
プロのスポーツ選手は出身地以外のチームに所属している
というケースの方が多いと思います。
そういった中で、チームを盛り上げていくためにも
地域に密着し、地域に愛されるように努力をする
ということはもはや当たり前になっています。
 
重要なことは、その地域自体に愛着を持ち、
自分たちが愛されるということを超えて、
地域が愛され、人が集まるようにしていくことを目指す
ということです。
 
最近ではGCLIPとしても地域一番園という言葉を
多く使用させていただいています。
 
設楽は地域一番園の要素の一つに
「地域住民や子育て世帯が抱く「不の解消」」
があるということを挙げていますが、
これは地域の課題や問題に果敢にチャレンジし、
その課題や問題を解消することを目指す
ということです。
 
まさしく地域愛着であり、
自分たちが地域に愛されるために行うということではなく、
その地域自体がそこに住む子育て家庭に愛され、
人が集まることに貢献できていること
地域一番園の要素であるということです。
 
 
島田氏はBリーグのチェアマンになる前、
千葉ジェッツの社長を務めていたそうです。
 
当時はまだBリーグも盛り上がっておらず、
プロバスケットボールへの認識も今とは大きく異なり、
経営も大変な状況だったようです。
 
今でこそ千葉ジェッツは日本を代表するチームですが、
当時は選手も揃っておらず、チーム自体も弱かったそうです。
 
しかし何とかその中でも経営を継続していくために
「未来を語る」ということに集中したそうです。
 
現在の価値で勝負するのではなく、
未来の価値で勝負することを決め、
スポンサー集めを必死で頑張ったことが、
今の千葉ジェッツに繋がっています。
 
3年で日本一の入場者数、5年でリーグ優勝など、
未来のことを語り、応援してくれる方々を増やしていったそうです
 
どんな業界でも、「未来を語る」
ということはとても重要です。
 
なぜならば未来のことを語ることで、
共感が生まれるためです。
 
就学前教育保育施設の業界でも、
特に採用がうまくいっている園は
「未来を語る」ことを大切にしている傾向にあります。
 
前述の地域愛着という言葉も、
地域の未来を考え、行動していくからこそ生まれるものです。
 
今の課題や悩みなどの”不”に目を向け、
その解消にチャレンジしていくというのは、
まさに「〇〇の課題を〇〇していきたい」
という未来へのメッセージでもあります。
 
「未来を語る」ことは地域一番園を目指す上でも
とても重要な要素なのです。
 
 
GCLIPでは2025年2月から新たな勉強会
「地域一番園実現勉強会」をスタートします。
 
地域密着を超えた地域愛着を目指すために必要なこと、
そして、それを実践している地域一番園への視察など、
充実した内容をご用意し、開催いたします。
 
皆様のお申込みを心よりお待ちしております。
 
2024年も残すところわずかとなりました。
2025年も皆様にさらに有益な情報をお届けできるよう、
スタッフ一同尽力してまいります。
変わらぬご愛顧のほど宜しくお願い申し上げます。
 
皆様の2025年が素晴らしい一年となりますことをお祈り申し上げます。
 
良いお年をお迎えくださいませ。