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地域一番園を実現する
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・超少子化、女性就業率の超上昇、入園年齢の超低年齢化、 超採用難の今だからこそ、
地域一番園を目指すことが重要
・地域一番園は地域に寄り添い、 地域の課題に果敢にチャレンジし、
地域になくてはならない園を目指すことが大切
・地域一番園は自園の独自固有の長所であるZ軸が何かを考え、 深め、
それを語ることができるようになることが大切
先日、地域一番園実現謝恩セミナーを開催いたしました。
このセミナーは、 無事にGCLIPが第11期を終えることができた感謝を込めて、
そして、業界が大きく変化している時だからこそ、
セミナーという形で有益な情報を皆様にお届けし、
皆様に元気で過ごしていただくことを目的に開催させていただきま した。
地域一番園を目指すということをテーマに
一般社団法人みらい政策研究所 代表の森様と、
学校法人軽井沢風越学園 理事長の本城様をゲスト講師としてお招きしました。
GCLIP代表の設楽は地域一番園は以下三つの要素で構成される と定義しました。
・地域住民や子育て世帯が抱く「不の解消」
・シェア26%の獲得
・新たな柱「Z軸」を立てて独自固有の長所化
一つ目の要素については、
自園という視点だけではなく、自園のエリアという視点を持ち
地域の子育て世帯が抱く課題にどうアプローチするか、
ということが重要であるということです。
今回、このテーマにぴったりのゲスト講師が、
超少子化の時代に出生数を増加させた実績を持つ、
田原本町の元町長である森章浩様です。
子育て支援だけではなく、 各自治体がどういった流れで予算編成を行っていくのか、
どういったことを目指して政策を行っていくのか、
そして自治体と協力して地域の「不」を解消していくために、
どういった具体的な動きを取ることができるのかなど、
元首長というご経験から本当にたくさんのヒントをいただきました 。
森さんからは
「子育て支援は結果的に地方自治体にとって、
税収が上がるキラーコンテンツである」
という話がありました。
今、どのエリアでも少子化が進み、
子どもの数は減少しています。
子どもの数を増やしていくためには、
転入者を増やし、転出者を減らす
ということが重要ですが、
そこに大きな影響を与えるのが子育て支援です。
子育て支援が充実し、結果的に転入者を増やし、
転出者を減らすことができれば、
その自治体の税収は上がっていきます。
就学前教育保育施設に目を移せば、
子どもの数が減少すれば当然園児募集にも影響を与えます。
極端に言えば、子どもがいなくなれば、
その地域での園の必要性はなくなってしまいます。
だからこそこのような時代では、自園のことだけに目を向けるので はなく、
自園の地域に目を向け、 自治体とともに有効な子育て支援策を検討し、
子どもが増える取り組みを行っていく必要があります。
またそもそも地域一番園のような魅力的な園が地域に存在すること が
子どもを増やすことに繋がっていくというお話をいただきました。
少子化にどうアプローチするかという視点は、
他のどんな会社や団体よりも、
幼児の教育保育を長年担ってきた幼稚園が
入っていくことの影響力は大きいと言えます。
いかに自園という視点から地域に目を向け、
地域の課題にチャレンジしていくのか、
地域一番園を目指す上でとても重要です。
前述した設楽が定義した地域一番園の三つ目の要素である、
「新たな柱「Z軸」を立てて独自固有の長所化」
ということは、今までの教育保育という軸と、施設・ サービスという軸だけではない
新たな軸である独自固有の長所を持つことが
重要であるということです。
今回第二講座でゲスト講師としてご登壇いただいた
軽井沢風越学園の本城様の講座は
「らしさを語る」というテーマで、
ワークを通しながら、自園のらしさについて、
考え、深め、語っていくというものでした。
らしさ、とはまさしく独自固有の長所であり、
このらしさを深め、語ることがZ軸となり、
地域一番園を目指すことのできる要素になると考えられます。
本城さんのお話しからは以下の三つが
重要な内容としてお話しされていました。
・施設やサービスでらしさを語らない
・らしさは好みがあり、万人受けするものではない
・らしさは子どもが経験していること
女性就業率の上昇や入園の低年齢化によって、
施設やサービスを強化していく園は増加しています。
しかし、それはZ軸である独自固有の長所ではありません。
どうしても施設やサービスで語ってしまいがちになりますが、
独自固有の長所、らしさが何かを考える必要があります。
また、らしさは万人受けするわけではありません。
だからこそ重要なことは自園のらしさについて、
園内で語り合い、様々な視点から見て、感じることや
共有することが重要です。
最後に本城さんは「らしさは子どもが経験していること」
というお話をされていました。
たしかにこの経験はそれぞれの園でまったく異なります。
子どもがどのような経験をしているのか、
改めて自園の中で考え、深め、語ることが、
Z軸を作っていく一つの大きなヒントとなるのではないかと思いま す。
就学前教育保育施設を取り巻く環境は、
とても厳しいものになっています。
・地域に寄り添い、地域の課題に果敢にチャレンジし、
地域になくてはならない園を目指すこと
・自園の独自固有の長所が何かを考え、深め、
それを語ることができるようになること
このような時代だからこそ、
上記二つはとても重要になっていきます。
今回謝恩セミナーでもご案内をさせていただきましたが、
2025年からGCLIPでは新たな年間を通した勉強会を開催い たします。
園むすび勉強会 ー地域一番園実現勉強会ー です。
この勉強会は
地域一番園を実現している幼稚園・保育所への見学勉強会と、
異業種でご活躍されているゲスト講師の方々にご登壇いただく
年間の勉強会です。
まさに今回のセミナーで触れた内容を実践している
幼稚園、保育所の皆様にご協力いただき、
地域一番園を目指していくためのヒントが
詰まった勉強会となっています。
ぜひ地域一番園とのご縁、そして、
地域一番園を目指す園とのご縁を育み、
今後の経営に生かしていただければと思っております。
皆様のご入会をお待ちしております。