DIARY

【園児募集5.0という考え方】

<本文のポイント>
1.11月21日(月)の保育博に登壇します!
2.幼児教育・保育業界のライフサイクルについての考察
3.マーケティングからマーケティング的工夫の時代へ進化
4.「社会課題の解決」と「共体験の創出」をもって協働する仲間を集う時代の到来
 
 
保育博という11月21日(月)-22日(火)
で行われる幼児教育・保育事業者向けのイベントの
エデュケーショナルセミナーに、
Gクリップから設楽が登壇させてもらうことになりました。
その時にお話しさせていただくテーマが「園児募集5.0」です。
 
設楽のセッションへ参加というよりは、
出生数低下と業態付加による進化が著しく進む
幼保業界のトレンドを抑えるためにも、
ご都合つく方は是非足を運んでみて下さい。
必ず経営のヒントに出会えると思います。
 
 
さて、「園児募集5.0」ですが、
今後抑えておくべき考え方がありますので
メルマガ読者様特典として
本文で基本的な考え方を共有させていただきます。
 
幼稚園のライフサイクル(需要の時間的推移)から見て、
マーケティング的要素の伴う園児募集という”概念”が
本格的に発動したのは、
幼稚園の就園率が64%台で頭打ちになった1990年以降と考えられます。
※これはあくまで”幼稚園”に限定した際の例です。
 
それ以前は、幼稚園そのものの希少性が高く、
願書配布日の前から入園希望者が長蛇の列をなし、
特別に募集活動を行わなくとも
自動的に定員を大きく超える
人が集まるような状況にあったと言われます。
 
 
これは幼稚園に限らずですが、
対象人口の数で商品やサービスの需要は変わってきます。
所謂「需要」と「供給」のバランスというものです。
 
政府がどんなに対策を講じても減少に
歯止めがかからず減り続けている日本の出生数。
令和3年度の出生者数が81万人と、
その前の年よりもさらに3万人近くも減少しています。
 
局地的な人口増加など特殊なケースを除けば、
このような環境の中で幼児教育・保育の需要が
今後高まっていく展望は残念ながら望めません。
 
つまり、何らかの”マーケティング的工夫”をしないと
自園に子どもが集まらないという状況は
幼保問わず全国で等しく起こる現象となっています。
ここで、マーケティングではなく
”マーケティング的工夫”としたところに園児募集5.0への
時代の流れを見て捉えていただけたら幸いです。
 
 
因みに、各行政ごとに利用調整をはかる
保育認定(2号、3号認定)児ですが、
R4年は待機児童数も3000人を下回り、
定員充足率も90%未満へと低下している状況です。
 
つまり、保育園も認知(募集)活動を強化しなければ
定員通りに子どもが集まらない時代になったということです。
 
 
さて、冒頭で紹介した保育博での講義内容、
「園児募集5.0」というのが保育認定児の定員を満たすために
必要となった園児募集の現形態を指しています。
 
 
役所のサイトから空き状況と地図を見て
利用希望園を1番から順に記載して提出する…
という行為は変わらずとも、
空き状況と自園のサイトを何度も往復し、
利用を希望するに値する園かどうか?を見極める時代です。
 
 
幼稚園(1号認定)は逆に利用者側にとって満3歳児入園が
アドバンテージになるということを
きちんと理解してもらわなければなりません。
 
 
このような環境の中で採りえる施策とはいったい何なのか?
Gクリップではこれを次の2つの軸で考えています。
 
ひとつが、
地域にある「社会課題の解決」という軸で教育・保育サービスを展開すること
 
そしてもうひとつが、
その「社会的課題の解決」を地域社会に共体験のムーブメントとして広げること
 
 
どちらも簡単ではありません。
が、自園にしかできない上記2点を創りだし、
活動している園に人が集まっているのは事実です。
 
 
是非、マーケティングを脱して、マーケティング的工夫で
少子化の時代をのり超えていきましょう!
 
コチラの具体的な取り組みをされている、
宮城明泉学園の事例とChaCha Children&Co.の事例を
明泉学園からは理事の武浪先生、
ChaCha Children&Co.からは理事長の迫田先生をお招きして
詳説いたしますので、園児募集5.0の時代を
しっかりと乗り越えていきたいとお考えの先生は、
是非、本セミナーにご参加いただければ幸いです。
セミナー詳細は下記リンクよりご確認ください。