DIARY

【合う、合わないの前に”報連相打根”をマスターしよう!】

Posted by Shidara

 

”五月病”とよばれる病のようなものがあります。

五月の連休後に憂鬱になる、なんとなく体調が悪い、
会社や学校に行きたくない…といった
気分に見舞われる症状を五月病と言います。
 
サザエさん症候群なるものも存在し、
日曜の夕方から夜(サザエさんが放映される時間帯)にかけて
翌日からまた仕事が始まる…と憂鬱になる症状が
サザエさん症候群と呼ばれるものです。
 
誰しもそんな経験があるのではないかと思います。
かくいう私も月曜日と飲み会の翌日は
這ってでも会社に行け!
と、叩き込まれ社会に送り出された人間です。
誰もが憂鬱な休み明けに
職場で明るく振舞えるだけで
希少性の高い人材になれるはずです。
 
新卒で就職した先生方は、
まだ不慣れな環境でのひと月が経過し、
はじめての大型連休を前に
心躍らせている人も少なくないでしょう。
 
しっかり休養を取って、
ゴールデンウィーク明けには元気な姿で
出勤してほしいと思います。
 
 
さて、今回はこれら
”サザエさん症候群”や”五月病”のように
誰もが陥りがちな状況をどう克服するか?
というところを検証していきたいと思います。
 
 
近年、若年就労者が会社を辞める際の理由として
最も多く挙げられるのが、
「仕事が自分に合わないから」
というもので実に43%もの人がこの理由で
退職を決意しているようです。
 
 
 出典:「子供・若者白書」内閣府
 
 
これは、初職、つまり新卒の就職者が退職する際の理由です。
仕事が合う、合わないというのが無いと断じることは出来ませんが、
はじめて正規雇用者として受け入れられた仕事を
経験値の浅いうちに合う、合わないと決めてしまうのは
いささか乱暴なようにも感じます。
 
 
先ほどのグラフには「人間関係が良くなかったため」というのが
23.7%と次点の理由として挙げられています。
グラフで見るとそれぞれ独立した理由として存在しているように見えますが、
これら理由は互いに密接に関係しあっていると思われます。
 
 
なんとなく環境に馴染めていない…
注意ばかりされている…
教えてもらったことがうまくできない…
(うーんこの仕事は自分に向いてないのではないか…)
 
 
原因はいろいろあると思いますが、
このような状況になったときの内側にある気持ち、
(うーんこの仕事は自分に向いていないのではないか…)
を吐露する先輩や上司がいないと、
「人間関係が良くない」となり、退職という選択をとる
というスパイラルが発生しているように思います。
 
 
重要なのは、この手の理由の退職は、
転職を繰り返す可能性が高まってしまうところにあります。
転職なんて今や珍しくないじゃない!
と思うかもしれませんが、転職の時期と成功率(満足度というのもまた
密接に関係しているというデータがあります。
 
 
 
出典:「本音の転職白書」
 
 
パーソルキャリア株式会社の調べによると、
転職回数が増えるほど成功率は低下するというデータです。
このデータによると35歳以上の転職でしか
成功率は上がらないという結果が出ています。
 
 
先ほどのグラフと併せて読み解くと、
「仕事が自分に合わないと思って転職したが、満足度は下がった」
という結果になり、
「更に転職を重ねると、満足度はさらに低下する」
という結果を招くことになります。
 
 
つまり、転職するのであれば、
仕事が合わない、人間関係が良くない…といった
ネガティブ(マイナス)な理由ではなく
苦手なところは克服し、惜しまれながら次を目指す!のような
ポジティブ(プラス)の理由にしないと、
環境を変えても同じような課題にぶつかってしまう、
ということが示唆されます。
 
 
そこで、GCLIPでは「仕事が合わない」「人間関係がよくない」
と感じる原因を深堀してみたところ、すべての課題の週着地点が
「報告、連絡、相談、打診、根回し(報連相打根)」というサイクルを
うまく回せていないことにあるという仮説にたどり着きました。
長期研究課題ですので結果が出るまであと5年位かかりそうです)
なかでも、”打診”と”根回し”がうまくできれば、
仕事が合う、合わないや人間関係と感じられている多くの課題は
緩和することができるという仮説も検証しているところです。
 
 
基本的に報連相打根は、
小さな集団で回していく事が重要です。
 
 
 
 
基本的にコミュニケーションは
共通点が多いもの同士のほうが取りやすいので、
新人が園長先生や理事長先生に
直で報告をするというのは非効率な場合が多いです。
現場でとっさに判断しなければいけない時、
経験者にまず相談し、
その先生でも判断がつかない場合は、
その先生から学年主任や主任へと話をすると
事はスムーズに進むことが多いです。
 
気を付ける点としては、
先輩が相談する姿を新人に見せることです。
どのように状況を整理して、
要点を絞って相談しているか?
という点を疑似体験してもらうことで
組織内でのコミュニケーションの取り方を
体験的に学習していく事がとても大切です。
 
 
勿論モノによっては新人の先生が
自分で相談しなければならないケースもありますが、
先輩が後輩に寄り添い、手本を示す姿勢をとることで、
「人間関係」というのは
組織の課題になりにくくなります。
 
 
人は、人が集まるところに集まります。
新人先生が頑張れる人的環境をつくって、
新人先生にGW明けも頑張って成長してもらいましょう!