DIARY

【ソーシャル二日酔い】

Posted by Hayashi

 

先日ある番組で「ソーシャル二日酔い」
という言葉を耳にしました。
 
ソーシャル二日酔いとは、
ソーシャルディスタンスに慣れた人が、
久しぶりにリアルな接触があった際に
妙な倦怠感を感じることを呼ぶそうです。
 
欧米発の言葉だそうですが、
日本でも大学生が久しぶりに友人と会った場合や、
オンラインで仕事をしていた人が久しぶりに出社した場合に、
大きな疲れや倦怠感を感じるということが増えているそうです。
 
距離をとることに慣れてしまい
距離がないと不快に感じる…
人との距離が近すぎると疲れる…
など、コロナウイルスの影響によって、
リアルな場でのコミュニケーションに
不安を感じる人も増加しています。
 
この3年間は大学でもオンラインでの授業が多く、
学校に行くということがほとんどない、
ということを学生から耳にします。
 
 
2022年度が始まり、新卒の方々が働き出しています。
 
Gクリップでも新人向けのセミナーを開催させていただいておりますが、
その中でも最も重要視している内容は、
「コミュニケーションを通した関係性構築」です。
 
仕事をしていく上でコミュニケーションを取る
ということはとても大切なことです。
 
なぜならば仕事とは
相手が求めていることは何かを考え、
それを解消したり、実現する、
ということがベースにあるからです。
 
いくら自分が得意で好きなことであったとしても、
それが誰かに求められていなければ対価を得ることはできません。
 
多くの人が幼児教育に必要性を感じるからこそ、
幼稚園や保育所があります。
 
例えば今の幼保の業界では、
子ども子育て支援新制度や無償化の影響によって、
幼保の垣根が低くなってきており、
幼稚園であったとしても利便性が求められるようになりました。
 
また、逆を言えば保育所にも教育性が
求められるようになってきているようです。
 
求められていることは何か、
または人が求めるものを創り出すということが出来れば、
仕事は成り立ちます。
 
仕事をする上で重要なことは
求められていることが何かをキャッチし、
それに応えていくことができるかどうか
ということになると思います。
 
相手が求めていることは何かを知るために最も重要なことは、
「コミュニケーション」です。
 
コミュニケーションを通して、
相手の価値観や好きなもの、趣味嗜好などを理解していくことで、
より相手の求めているものが何かを捉え、
それに応えていく精度も上がっていきます。
 
 
 
新卒の先生方はいかがでしょうか?
 
この3年間は社会情勢的に不特定多数の人と
コミュニケーションを取ることが難しい状況が続きました。
 
そのような状況の中ではコミュニケーション能力を磨いていく
ということは難しいということが想像できます。
 
特に大学生活は全国から様々な人が集まり、
コミュニケーションを通して価値観を拡大していく
大きなチャンスが詰まっている時期でもあります。
 
しかし、そういった経験が出来ないまま、
社会人としての第一歩を踏んでいます。
 
 
改めて組織全体でコミュニケーションの重要性を考え、
リアルな場、オンラインでのコミュニケーションのあり方
検討する必要があります。
 
特にこれからはソーシャル二日酔いのように、
リアルな場でのコミュニケーションに対して、
消極的な姿勢になっていく可能性があります。
 
そういった状況の中でもコミュニケーション能力を磨いていくためには、
コミュニケーションが取れる場をこちらから用意していくということも重要です。
 
・面談の場を持つ
・メンター制度を導入する
・チーム制を取る
・月に1回お茶会を設ける
 
などなど、様々な方法でコミュニケーションの場を作ることができます。
組織の風土によって何が合うかというのは異なると思いますが、
園内でのコミュニケーションの円滑化は、
新しい価値を生み出すことに繋がるほか、
仕事のミスを減少させることができます。
 
 
ソーシャル二日酔いという言葉が出る時代だからこそ、
リアルなコミュニケーションの場を大切にしていきましょう。