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自立を促す人材育成への考察 ー娘の誕生日に寄せてー
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<本文のポイント>
・”過保護的諦め”を根絶する(という私の決意)
・人生100年時代のワークライフバランスのとり方
・全スタッフがここだけは理解して仕事に臨もう!
・希少性を高める働き方(生き方)
<本文>
私事で大変恐縮なのですが、
ウチには娘3人と息子1人の子どもが4人います。
そして今日(3月31日)が長女の誕生日で10歳になりました。
実に感慨深いものです。
彼女が生まれた日を昨日のことのように思い出します。
当日は出張で大阪にいました。
ご支援先に着くや否や、
「破水したので病院に行きます。まだ生まれないと思いますが。。
とLINEが入ったので、
18:00位に病院へ行きました。
娘はそこから30時間くらい妻のお腹の中に
強固に留まるという選択をとったため、
なかなかハードなお産となりました。
丸一日が経過しさらに時計の針が日を跨いで10分くらいしたとこ
母体が限界だという判断のもと、
4人程で組成された分娩介助チームがやってきて、
絞り出すように娘をとりあげてくれたのでした。
「慎重な性格で、外に出る様子を窺っていたんだろうね」
夫婦でこんな会話をしたのを覚えています。
2年後、妻の職場復帰と共に保育園の2歳児クラスに入りました。
年度のいちばん最後に生まれたので、
4月生まれの同級生と比べると1学年ほどの差があります。
クラス内を快活に走り回り、上手にお喋りする同級生。
方や、自分の名前をようやく言えるか言えないかの娘。
低年齢児の月齢差の大きさというものを目の当たりにして、
「3月生まれだから(できなくても今は)仕方ないよ。」
というフレーズが私たち夫婦の合言葉となりました。
ところが、
「3月生まれだからまだオムツは(外さなくて)いいんじゃない」
「3月生まれだから指しゃぶりも仕方ないよ・・・」
「3月生まれだからそんなことは出来なくて当たり前でしょう」
といった具合に3月生まれということを理由に
あらゆる物事の開始、終了のタイミングを先送りにしていました。
「公園でクラスの友達がみんな乗ってるから」という理由で、
5歳の誕生日に自転車を買ったのですが、
どうしても乗れるようになりたい!という強い意志が本人になく、
それほど意欲的に取り組まなかったこともあり、
私も「乗れなくても仕方ないよ、3月だし…」と続けた結果、
小学校3年生の7月に5歳年下の弟に自転車乗りで先を越されてし
この弟が無邪気な3歳(当時)なもので、
「ねえ、お姉ちゃん自転車怖いの?」
「ボクが(自転車)乗り方教えてあげようか?」
と、1ミクロンの悪気もなく姉の自尊心を踏みにじります。
そしてようやく親の側にも後悔と深い反省が芽生えます。
ここから本腰を入れて娘は自転車の特訓を行い、
翌8月に自転車に乗れるようになったのでした。
成功体験というのは本当にちょっとしたきっかけで手に入れること
夏休みに自転車の特訓をしようと立ち上がり、
2日目にはもうコツを掴むことができました。
娘の場合のポイントは2つあって、
①顔を上げ、目線は進みたい方向に向け続けること
②足を止めずペダルは漕ぎ続けること
そして、
背後からバランスを崩さないように両手でサドルを支え、
自転車が進むスピードで伴走する。
これを繰り返しているうちにコツをつかみ、
晴れて一人で乗れるようになりました。
(初めは恐る恐るでギコチなさもありましたが( ;∀;))
これが、3年生になった彼女が
「生まれて初めて自力で得たと実感できた」小さな成功体験です。
この体験以降、自転車に乗るのが楽しくて仕方がないらしく、
100mほど離れた近所のコンビニに行くにも自転車で行きます。
弟と家の前の私道に出てはその狭い道路を何度も何度も自転車で往
○○ちゃんと公園で”自転車で”遊んでくる、
その間、
幾度となく転んで膝をすりむいたり、
坂道で上手くブレーキを掛けられずに塀にぶつかってしまったり、
失敗もしましたが、「でも、自転車楽しい!」と言っては、
自転車に乗って出かけていくのです。
「たかが自転車、されど自転車です。」
成功体験は人を大きく成長へと導くもので、
彼女はこの経験から「”できる”は楽しい」ということを学びまし
失敗もあるけど、
そして私は「できることに目を向ける」ことの大切さと、
自ら意思をもって努力することの大切さ、
そして、「できる」という体験は”資産化する”ということを改め
これは、組織運営においても全く同じことが言えるのです。
3月から4月にかけて2026年度経営方針発表会や
組織の方向性を合わせる研修講師としてお招きいただきますが、
今年は主に次のようなことを伝えています。
1.
オラクル創業者のラリー エリソン氏のアンチエイジングによって
手に入れたの81歳の姿が世に広まり、
いよいよ人生100年時代というのは実感値として感じるレベルで
世の中に浸透してきました。
人生が100年続くという前提に立てば、
60歳で現役を引退してしまうと、40年もの余生が発生します。
老後2000万問題が示すように、
これまで老後というのはおよそ20年程度で設計されていました。
それが倍の40年になるわけですから、
従来通りの年金では不足するわけです。
もとより、身も心も元気でかつ、AI等の台頭により、
社会において担える役割が拡充している
60代が仕事を辞める合理的理由も見つかりません。
さらに言えば、一定の年齢になったので退職してください、
ではなく、自らの意思で継続できる、あるいは退くを
選択できる人生の方が豊かだと思うのです。
なのでこのスライドをはじめに説明します。

1日24時間を仕事、睡眠、
ワークライフバランス型の生活を送ると、
仕事には「質のカーブ」と「量のカーブ」というものがあって、
量は若いうちにやった方がいいし、
実際体力のある若いうちにしかできません。
一方、仕事の質というのは経験量と目的に応じて一気に高めること
20代、30代にワークライフバランスを優先して、
仕事の十分な量をこなさないと仕事の質はあがりません。
使用者側は労働基準法で定められた範囲内での仕事しか供給できま
実際にその範囲内で仕事をこなして突き抜けることは難しいでしょ
なので、体力があるうちに自分の余暇時間を自己研鑽に充て、
実力を高めていくことに”投資”してほしいのです。
ここで時間やお金を「仕事の質を上げる為」に投資すると、
「信用」という無形資産が膨らんでいきます。
これはどういうことかというと、
社内においてプロジェクトや頼みごとが発生した場合、
「あの人にお願いしたい!」
同僚よりも多くの経験ができるようになります。
その結果、人脈や情報、データ、
希少性の高い人材となるので、
この若いうちに構築する無形資産のすごいところは、
人生の後半戦においてもレバレッジが効いて(
安定的に仕事が舞い込んでくる状態を作り出すことができます。
体力が十分にある20代、30代に量で投資しておくことは、
人生100年時代において極めて有効な働き方になります。
2.経営者のマインドをインストールする!
一般法人であっても、特殊法人であっても、
組織に属する者としてここだけ抑えておくと利益貢献できるという
それは事業活動支出と呼ばれる民間で言うところの「販管費」

通常の園運営で発生する支出の抑制を念頭に置ける人材になること
例えば、
・電気をこまめに消す
・エアコンの設定温度を最適化する
・出しっぱなしになり易い蛇口をチェックする
など、
さらに言えば、
事業活動外支出の内訳で比重が大きいのが紹介手数料などの
突発的に発生する人材獲得コストです。
となると人材の流出を防ぎ、
新たな人材獲得のためのコスト削減案を提案できる人は
新制度園では収入の増加や突発的な人材獲得コスト削減に貢献でき
より希少性の高い人材となります。
3.自分自身の希少性を高めて行こう!
「希少性」はこれからの時代特に大切です。
人間にしかできない力を伸ばしていくために、
体力がある若いうちにしっかり知識、

左側のマトリクスにある
存在のメリット(=いてくれてありがとう!←一人前以上の働き)
不存在のデメリット(=いないと困る←希少価値高い)
右側のマトリクスにある
自分ができて、他人にできない領域を創っていきましょう!
そのために、②③の領域で努力をしよう!
そんな話をしています。
ここまでの3つのステップを通して
自園にとって必要性の高い人材を育てていくための環境を
経営者の皆様は整備していただければと思います。
私は先の娘の自転車の体験から、
3月生まれだから・・・という過保護的諦めを止めました。
まだまだ先の長い人生ですから色々あるでしょうが、
できる限り自分で考え、判断し、自らの意志とチカラで
物事を解決してほしいと思っています。
そのため失敗の許される若いうちに目いっぱいの
チャレンジと努力をしてほしいと思っていますし、
そのための環境を用意していこうと思います。
GCLIPの仲間たちにも同じく、
まずは仕事を楽しめる環境を用意し、
徹底的に得意を伸ばしてほしいと思います。
そして自ら考え、行動し、
信用資産を蓄積し末永く豊かに生きるチカラを手に入れてほしいと
皆さんの園でステキな社会人人生のスタートを経験させてください
