DIARY

【早期コンタクト×名簿管理×情報発信による離脱防止策】

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早期コンタクト×名簿管理×情報発信による離脱防止策
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<本文のポイント>

①    園児募集における早期コンタクトによる募集チャネル確保の重要性

②    0~1歳児の名簿取得と有効名簿の管理による離脱防止策

③    「園児募集<子育て支援」としてマーケットとかかわり自園の認知度を高める

 

<本文>

昨年10月31日のメルマガでも解説していた通り、

0~1歳児との接触の有無が園児募集の結果に大きく関係します。

 

おさらいしますと、

全国各地の0~2歳児の幼保施設利用者は増加しており、

(0歳児約30%、1~2歳児50~70%)

就園前教育・保育施設における募集の低年齢化が進んでいます。

一方、これまで3年保育をメインとした募集を展開してきた

幼稚園での就園率は低下の一途を辿っています。

 

習い事やグレード(年齢)が上の教育施設と比べ

意思決定までのリードタイムが短い就学前施設では特に、

0~1歳児で接触を持つことが出来なければ、

本来の園の強みや特徴などの重要な情報に触れる機会を得ぬまま

意思決定してしまう可能性が高いのです。

 

低年齢児の名簿獲得強化が不可欠であることを踏まえ、

0~1歳児の未就園児アプローチを強化している園も少なくないと思います。

 

新たに0~1歳児保護者と積極的に接点を築いた園は、

名簿の整理を通して離脱状況を確認していただきたいと思います。

 

仮に多くの未就園児名簿を獲得していても、

継続的に来園している名簿と暫く参加していない名簿があるはずです。

 

0~1歳児の未就園児は、産休明けに保育園に入所するケースもあります。

また、場合によっては保育所を利用しながらイベントだけ参加する場合もあります。

 

 

下の表は、3つの園の未就園児名簿を整理したものです。

赤字で示した「離脱名簿」は過去3ヶ月間参加がない人数を示しており、

太字で示した「名簿予定数」は、来年度に繰り越される未就園児名簿です。

 

例えば、A幼稚園の場合、名簿総数109名のうち41名が途中離脱しています。

名簿の中には入園予定者もいるため、来年度に未就園児名簿に残ると

想定される名簿予定数は53名で、総数の49%に留まります。

 

0歳児と1歳児については来年度名簿予定数が半数にも及ばないため、

この年度内のうちに、00歳児と0歳児を集客し来年度の名簿に繋げる必要があります。

 

ぜひ、自園の未就園児名簿の参加状況を確認していただければと思います。

 

 

参加が遠のいてしまったり、退会に至る原因の一つに、

「共働きでは幼稚園に通えない」という認識があり保育所や認こ園を選択してしまうことや、

先行する幼稚園のイメージが払しょくできず誤った認識を抱いていることがあります。

 

「幼稚園の行事は平日開催が多く働いている家庭は参加しづらい」

「幼稚園は3歳児クラスからしか入園ができない」

「幼稚園はお弁当を作らないといけない」

 

このような幼稚園のイメージを払しょくして正しい認識を持ってもらい

自園を知ってもらうために、

「子育て支援の情報発信」をしていきましょう。

 

「保護者の中にある幼稚園の先行イメージ」と

「自園の実態」の乖離を極力なくすために、

子育て支援情報の発信方法の一例として、

オリジナルの「子育て情報誌」を作成して配布する方法があります。

<紙媒体の例>

ある幼稚園は、多くの1~2歳児未就園児との接点がありながらも

そこから入園に至ったのはわずか27%であり、

その原因として、園の実態について情報が伝わっていないことが挙がりました。

 

そこで、このような冊子を初回来園時に直接プレゼントしたり

区役所に冊子を置いてもらったりして、積極的に活用しています。

冊子内には、子育てに関する情報とともに幼稚園紹介を少し入れているため、

営業的な雰囲気を排除しながら、保護者とのコミュニケーションのきっかけや

園に興味を持ってもらう機会を作っています。

 

他にも、Instagramで発信する方法があります。

 

マムズラボ株式会社による調査では、

未就学児を持つ母親25~39歳のうち95%以上がInstagramを利用しています。

利用頻度も高く、利用者の90.8%が1日に1回以上アクセスしている実態があります。

 

さらに、Instagram閲覧目的は下記順位となっています。

第1位 暇つぶし(57.6%)

第2位 趣味に関する情報収集(57.1%)

第3位 家事・育児に関する情報収集(53.5%)

第4位 友人などへの報告や近況確認(45.6%)

 

Instagramは子育て中の母親にとって

日常的に利用している情報収集ツールということがわかります。

 

園のInstagramでは、0~1歳児保護者に向けて

下画像のように、幼稚園の実態を整理して発信する方法があります。

これは、預かり保育や給食の提供が充実していることを画像にしています。

共働きであっても安心して通えることを訴求し、

園に対する理解を深めてもらうことができます。

 

<Instagram投稿内容の例>

※    この画像のテンプレートは、ツールBOXで間もなくアップされます!

 

この他にも、ホームページやYouTube動画で

0~1歳児保護者に対して情報発信する方法があります。

 

未就園児保護者は

様々な媒体から園情報にアクセスしていますので、

紙媒体やネット・SNS等、それぞれの場所から発信をして

確実に相手に届くようにしていただければと思います。

 

 

0~1歳児保護者との接点を持つだけでなく、

良好な関係を構築し、途中離脱を防ぐためにも、自園への正しい認識を促して

入園に対して興味を持ってもらうための

コミュニケーションを交わしていきましょう。