・マーケティングは「人(感情)」を意識することが大切
・発信内容は多面的に確認することが大切
・時代が変われば対象者も変わり、マーケティングも変わる
一週間ほど前に養老乃瀧グループの一軒め酒場という居酒屋の
トイレに貼り出してあったポスターがYahoo! ニュースになりました。
その内容は以下です。
以下、Yahooニュースの記事から
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神奈川県内の居酒屋に訪れたとするツイッターユーザーが22日、
トイレに張られていた掲示物の写真を投稿した。
木目の背景に赤や黒のペンで文字が書かれている。
「女性が来てくれるなんてとっても嬉しいです!! 」などと、
トイレを利用した女性客に向けた文言だった。
「そんなあなたの為に おやじが喜ぶお店でも女性がほっと一息付ける空間をご用意しまし
ここだけはお一人の時間を大切に過ごしてほしいのです!!
また、わいわいガヤガやおやじの相手をしてあげてください」
店ではストッキング、爪切り、マスク、
「おやじに疲れたらまたこの空間に来てくださいね。 いつでもお待ちしています」と締めくくる。
掲示物を紹介する投稿は24日11時までに3000件超のリツイ ート、
9000件超の「いいね」が寄せられるなど大きな反響があり、
「女性客を無料コンパニオンにしようとしてる」
「店で一人の時間を大切にするんじゃなくてトイレで寛げって事? 」などの声が寄せられた。」
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この内容について養老乃瀧グループは謝罪をし、
すぐに掲示物を撤去しました。
この記事を読んで考えさせられました。
このように至った背景を確認すると
一軒め酒場はおやじが喜ぶお店をコンセプトとし、 男性が多い居酒屋だそうです。
そのような中、 女性にも気持ちよく過ごしてもらいたいということが目的で、
トイレの改修を行い、 アメニティなどを用意したということでした。
それをアピールするために作成した掲示物が
今回問題になった掲示物であったということです。
トイレの改修までは良かったかもしれませんが、
それを伝えていく掲示物によって
逆にマイナス評価となってしまったと言えます。
この一連の流れを見ると、
やはりマーケティングは「人(感情)」を意識し、
「相手本位」で進めていかなければならない
ということを感じます。
その発信がどのように捉えられるのか、
相手はどのような感情を抱くのか、
ということをしっかりと意識する必要があります。
インターネットが発達する前は、
発信者側からの一方的な発信であったとしても、
それに対して受信者はなかなか発信ができませんでした。
自分本位の発信でもそこまで問題にはなりませんでしたし、
ある程度の反応が得られた時代もあったようです。
しかしSNSが発達したことによって、
誰もが発信できる時代になりました。
発信者側だけの視点でマーケティングを進めていくことは、
リスクがあるということを念頭に置く必要があります。
最近では実際に多くの名だたる企業で
発信内容について、専門家や複数人の目を入れて、
多面的に確認するようにしていると言われています。
先日、ある幼稚園で制服の話になりました。
最近では学校現場で女性の制服についてスカートではなく、
スラックスにするというところも増えてきています。
学校側からするとLGBTQの視点が大きいと考えられますが、
実用性の部分でもスラックスの人気が高まっているようです。
さて、幼稚園での制服はどのように考えられるでしょうか。
先日お話した園長先生のご見解では、
「学校生活で制服について多様性が認められる時代に育った子は、
おそらく大人になってもそれが当たり前という感覚があると思うの で、
幼稚園の保護者でもいずれそういった話が出てくるのではないか」
ということでした。
本当に仰る通りだと感じました。
時代が変われば対象者の思考や価値観も変わるため、
発信内容や発信方法、マーケティングも変化する必要があります。
マーケティングを進めていく上で、
時代を捉え、相手本位に考え、人を感じることは
とても大切なことだと思います。
不変のものと変化すべきものをしっかりと捉え、
時代にあったマーケティングを進めていきたいところです。
先ほどもお伝えさせていただきましたが、
最近ではインターネット、SNSが発達し、
マーケティングを進めていく上での状況が大きく変わっています。
そういった時代変化を捉えて、
何を意識してマーケティングを進めていくべきか、
そしてインターネットを活用した最新のマーケティングは
どういったものなのかを具体的にお話させていただくセミナーを
6月30日に開催いたします。
ぜひご参加いただければと思います。