DIARY

【”昔”を 10年に戻し、未来への”キザシ”をつくる】

<本文のポイント>
・10年ひと昔から1年ひと昔へのスピード感で進む社会
・嫌なことから距離を置くタイパ重視社会における幼稚園の役割
GCLIP10周年イベント第1弾として東京マラソンを走り社会を感じたこと
・現代園児募集4つのポイント
 
 
<本文>
2023年、GCLIPは創業10年目を迎えます。
10年ひと昔とはまさにひと昔前の話で、
今は、5年や3年、モノによっては1年前が
ひと昔というほど時が流れるスピード感が増しています。
 
 
2002年のブロードバンドの普及以降、
インターネットから得られる情報量が爆発的に増加し
またその活用方法も多岐にわたるようになりました。
 
 
SNSの台頭、
AMAZONや楽天などオンラインショッピングの普及、
何よりも映像コンテンツの配信ができるようになり、
YouTube、ニコニコ動画を皮切りにNetflixやアマプラなど、
それまでTVの独占コンテンツだった映像を
ネット経由で”いつでも”視聴できるようになりました。
 
情報の流通量と速度が上がったことで、
莫大な情報の海原で溺れかける人々(特に若者)が現れ
“タイパ(=タイムパフォーマンス※)”を重視する
社会が到来しました。
※タイムパフォーマンスとは、時間対効果を指す言葉で、
 動画視聴においてCMや重要なシーン以外の描写を
 スキップ(飛ばし)してみる行為を指す言葉で、 
 費やしたコスト(時間)に対して得られる
 情報の質や量の高さを意味する言葉として使われる。
 
『[映画を早送りで観る人たち]
  ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形』 (光文社新書)
著者の稲田豊史さんはタイパを重視する社会を次のように説明していました。
 
莫大な情報によって時間に追われるタイパ重視社会とはいいかえると、
 嫌な事、面倒な事と距離を置き「快適」を模索しながら生きる社会です。』
 
 
入手可能な情報が増えれば、
嫌なこと、面倒なことはおのずと増えていきます。
 
YouTubeやTVerはここぞというタイミングで
長尺のCMが入ってきますし、
LINEやChatworkなどのコミュニケーションツールは
受け手のタイミングは考慮されず送られます。
 
GoogleやSNSは検索履歴によって、
不要なタイミングで気になる広告に追われるし、
メールを開けば名刺交換した相手から
メルマガと称した商材紹介の売込メールが届き、
ネットで注文できるのは便利だけど、
サイズや色が違ったときの返品に関するページは
いくら探しても見つからない…。
 
便利だと紹介されたアプリをスマホにインストールすれば
要らぬ通知がバンバンなって辟易する…
 
など、気が遠くなるほどの情報量の中に埋没しないように、
必死に生き抜くためにこの嫌なこと、面倒なことを
記憶から早く消し去ることに無意識的に意識を集中させるため、
時間の流れが速くなっているのだという結論にたどり着きました。
 
これが、”昔”を指す尺度が短くなった要因の一考察です。
 
 
前置きが長くなりましたが、
多くの幼児教育・保育事業者の方々に応援していただきながら、
GCLIPが10年間を迎えることができましたことに、
深い感謝を申し上げます。本当にありがとうございます。
 
 
10周年記念イベント第1弾として
3月5日(日)に行われました東京マラソン2023に、
GCLIP代表の私(設楽)が出走してまいりました。
 
出走に至った理由は、
「GCLIPが次の10年も”黒衣”としてより軽快に走りぬくため」
という、至極シンプルなものでした。
 
電車や車というオートモービルで移動する42kmが
「瞬間移動」に感じるくらいマンパワーで進む42kmは
長く、そして厳しい旅路でした。
 
ただ…、
人々の存在がこれほどありがたいと思えた42kmもありません。
沿道に途切れることなく続く応援者の列が
この42kmを伴奏しゴールへと導いてくれました。
 
出走前にも多くのエールをいただきました。
走っている最中もずっと応援してもらいました。
終わった後温かく迎えてくれた仲間たち、
ワタシは終始一人ではありませんでした。
 
 
「多くの人に支えられながら人生がより良きものになっている」
 
ということを改めて実感できたこと、
これが今チャレンジから得た最大の収穫です。
 
 
情報量が増えて、嫌なこと、面倒なことと距離を置くのは、
処世術として必要な側面も大いにあると思いますが、
時の流れるスピードを意識的に緩めるために
人と触れ合う機会や場に身を寄せるのはとてもいいことです。
 
 
さて、出生数が80万人を切ったいま、
幼保業界はこれまで同様の”パーセプション(認識)”では、
打つ手はあっても、反応が取れない時代に突入しています。
 
0-2歳の保育園利用のハードルはより低下しています。
東京都は第2子は無償にすると発表し、
それに呼応し他自治体でも第2子無償化を決定または検討しています。
国は「子どもは社会で育てる」という方向性に舵を切り、
就園率90%を割り込んだ保育施設の活用範囲を拡張しています。
 
要するに、
これまでよりお金がかからず保育園に子どもを預けることができるし、
今まで働いていない…という理由で保育園を利用できなかった世帯が
保育園を利用できるようになるという、
幼稚園にとってはアゲインスト(向かい風)な政策です。
 
 
でも、大丈夫です。
政策はあくまで政策でしかありませんので、
地域の実情に応じた受入・運営体制を整えていきましょう。
地域の実情(相手が求める本質=インサイト)を把握し、
自園の強みを生かした場合にこの政策は功を奏します。
これは、幼稚園であっても保育園であっても変わりません。
 
 
やるべきこととしては次の4つです。
 
1)満3歳児入園の枠をしっかりと広げること
2)そのうえで、各学年の受入数をなるべく同一にすること(寸胴型)
  ※新制度園、私学助成園で状況は異なりますので注意が必要です
3)未就園のカテゴリを2つに分ける
  ①入園対象者向け(クラス運営=主に2歳児向け「教育の提供」)
  ②子育て支援向け(コミュニティ運営=主に0-1親子向け「場の提供」)
4)LPとSNSを活用した年間広報
  ※SNSとGoogleのクリック課金広告を活用してエリアを絞った認知度を最大化する
 
 
この4点がきちんとできている園に人は集まります。
幼稚園の場合特に3)-②はこれから取り組む園が多いと思います。
 
コミュニティづくりについては、
マラソンの話で触れた、
「多くの人に支えられながら人生がより良きものになっている」
という実感を母親が持てるような場づくりに
専念している園が募集の成果につなげています。
 
国の政策(方針)やネット情報に頼りすぎず、
子育てコミュニティの中で人と人との触れ合いの中で
時にグチを聞いてもらい、時に励まされ、
時に相談にのってもらい、時にあり方を問われる・・・
このように本来親が実感していたはずの子育ての尊さ”に触れることで、
ゆったりとした時の流れを感じることができるからだと思います。
 
時間を戻すことは出来ませんが、
母親の子育てに寄り添う場の提供によって
ゆったりとした時間の流れを
幼稚園がつくることはできそうです。
 
さらに言えば、この手の場の提供は、
多くの地域で子育てに専念する母親が潜在的に求める形で
提供することができているので、賑わっています。
 
 
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GCLIPのコンサルタントが企画の趣旨や背景を文章で解説し、
自園の目的に合致させながら活用することができるという、
手前味噌ですが、極めて優れもののツールです。
 
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