DIARY

【 内定辞退を防ぎ、 就職への期待値を高める内定者フォロー 】

4月から入職する内定者と、
どのように関わっていますか?

研修やアルバイトは、多くの園で取り入れている
内定者への関わり方なのではないでしょうか。

内定者フォローをすべき理由は、2つあります。
1つ目は内定辞退を防ぐため、
2つ目は就職への期待感を高め
入職時から良いスタートを切るためです。

保育士における令和4年10月時点の
有効求人倍率は、全国平均で2.49倍です。
東京においては、3.57倍という数字になっています。
 

2022年度卒業学生の内定辞退率は、9月時点で約60%であり、
10人に内定を出しても6~7人が内定辞退をする状況にあります
(出典:リクルート就活みらい研究所「就職プロセス調査」)

前述した有効求人倍率は、
複数人から同時に告白されている状態を指しています。
この売り手市場を背景とした内定辞退を防ぐことが必要なのです。

今回は、入職前に有効な
内定者フォロー
について解説いたします。

新年度に向けて内定者の不安が払しょくされ、
園が求める人材になる関わりをしていきましょう。

<内定者の実態>
内定者は、就職に対して期待と不安を抱えています。
中でも幼保学生が該当する文系女子は、
不安が大きい傾向にあるようです。

幼保業界に就職する学生は、就職直後から
担任という立場で子どもや保護者と関わる場合が多く、
これまでにない未知の経験に不安を抱きやすいことが予想されます

 

下記データにある通り、
内定者フォローは、不安を解消していくために
有効であることが分かっています。

内定期間中の教育が手厚いほど、
「会社から受けた教育や支援によって、
入社後の不安が解消され、期待が高まった」
「会社から与えられた課題以外に自主的な学びをおこなった」
という回答割合が高くなっています。

園内での研修だけでなく、個人の学びを促していく関わりが重要です。


 

<有効な内定者フォローの方法>

内定者との面談を行い、選考に至った評価ポイントや
自園でどのような活躍を求めているか等、明確に伝えるようにしましょう。

内定者が考える「就職活動に対する問題意識」の上位に
「選考理由がフィードバックされないこと」が挙げられます。

選考理由が不明瞭なままでは、
自分に期待されていることが分からず
努力すべきこと・学ぶべき視点が定まりません。

選考した理由や背景を伝えることで、
内定者はやるべきことが明確になり、モチベーションアップが期待できます。
また、期待に応えるための学習や準備といった
自主的な行動を喚起することにも繋がります。

 

また、内定者への期待を明示することは、
互いの認識のギャップを埋めることにも繋がります。

経営者が新人に求めるスキルと、
内定者が必要だと感じているスキルにはギャップが生じているのです。

以下データから、内定者が必要だと感じているスキルの大半が、
「保育技術」に関する項目だということが分かります。
「現場でのコミュニケーション方法」については、下位にあります。
 

以下は、経営者が新人に求めるスキルです。
1年目に求めるスキルとして、「コミュニケーション力」が最も多く
「専門知識・技術」については、1年目では強く求めていないことが分かります。


 
経営者は、就職直後はコミュニケーションを通して
学びや経験を蓄えてほしいと考えている一方で、
新人は専門技術・スキルが最も必要だと認識しています。

このような、
求めるスキルについての認識のギャップを埋めるためにも
面談を通して、内定者に求めることを伝えてあげましょう。

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