DIARY

【就活相談から読み取る学生の実態①②への対処法】

先週の林、先々週の野中と2週にわたり

就活相談から導き出された学生側と園側の事情のミスマッチによる

現代幼保学生の就活戦線における課題を整理してきました。

今回は、採用活動が活発化する時期に

これらの課題をどう解決していくか?

を、改めて整理してみたいと思います。

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学生からの相談①

 「就職活動のスケジュールが組めません」

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この課題に対してはLINE公式アカウントを設けて、

相手が動きたいと思ったときに受け入れられる状況を

整えておくのが良いでしょう!

学生側に立ったコミュニケーションの取り易さを

仕組としてどう整えるのかがポイントになります。

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学生からの相談②

「幼稚園か保育園か…どちらに就職すべきか決められません」

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この課題は・・・、

先ず新制度施行後の複雑化した施設形態の問題があります。

業界専門のコンサルタントである我々でも難しいと感じるこの課題、

学生が十分に理解していると考えるのは無理がある

という仮説のもと、自園の特徴などの説明に入る前に

まずは自園の施設形態を”分かり易く”説明した後に、

相手が知りたいことに対応していく事が重要です。

因みに、2022.5.17配信のメルマガで解説した

保育士修学金貸付制度の償還免除対象施設かどうか?

については幼、保、認こ園の種別に関わらず

きちんと説明しておくことは必要ですので、お忘れなく。

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学生からの相談③

「何を見て園を選べばよいかわからない」

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自園「らしさ」をベースに置いたツール作成を心がける。

特に、理念や方針がベースとなって作られている文化(雰囲気)

をブレークダウンして相手に伝わる言葉や表現を選定して

伝える努力をしていく事が重要。

かつ、園内でTOPの考え方が深く共有されていることが望ましく、

発信されたツールをみた学生からの質問に、

園内の多くの職員が適切に答えられる状態になっていること

ますます重要になってくる、ということでした。

これについては、HPは特にカテゴリサイトといって、

自園の考え方をじっくり知ってもらうためのサイトをつくり

相手に届くようにすることが望まれます。

採用のざっくりした情報ではなく、

自園の社会的存在意義、パーパス経営でいうところのMVV

M:ミッション(使命)、V:ビジョン(未来の展望)、V:バリュー(価値観)を

やはり経営者の言葉でストーリーをもって語ることが必要です。

GCLIPでも採用はカテゴリサイトを運用していて、

実際に採用に至る方は全員このサイトを何度も訪れています。

https://peraichi.com/landing_pages/view/gcliprecruit

単に目に見える価値では量れない、だから根底にある企業価値で選びたい!

というのが現代の”消費者”心理ですから、

自分がここで働くことで、どう社会に貢献するのか?を

事前に分かり易く、見える状態にしておくことをお勧めします。

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学生からの相談④

「学校の事情で園見学ができない…」

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この課題は、養成校ごとの就活スケジュールを確認すること、

そのうえで、‟学生が就活を意識するタイミングを見計らって”

仕掛けを行っていく事が最も重要である、ということでした。

さらに、デジタルマーケティングで優位性を保つために、

インターネットの情報を充実させておくこと、

改めて養成校(特に実績校)との関係構築は強化する必要があり、

対談記事やよくある質問、動画やSNSを駆使して

園の中身と採用情報をアップデートして学生に届きやすくする

園側の努力は必要不可欠である、ということです。

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さて、これら①~④の課題が起きている根源的な原因は、

日本社会が慢性的な「人手不足の売り手市場」状態にある事にあります。

より分かり易く状況を整理するため、

喩えが少し乱暴になりますが・・・

ちょっとだけお付き合いください。

さて、売り手市場と呼ばれる今の就職市場を学生側から見ると、

「陳列された”商品”があまりにも多く、どれも代わり映えしない…

 そもそも自力では違いが見つけられない中で、

 どこも強烈に自社製品をセールスしてくるのでできる限り距離を取りたい…」

と、こんな感じになっています。

採用市場は著しい供給過多(需要<供給)状態にあり、

多くの学生は多くの営業行為を受けることとなりますし、

或いは、既に受けている可能性もあるわけです。

これが「供給<需要」と逆になっていれば、

学生はどれだけ忙しくとも、スケジュールを主体的に調整し、

園側が設定した日時に見学ないし就職試験を受けますし、

「どこでもいいからとにかく内定が欲しい!」

「違いなんてどうでもいい、とにかく就職したい!」

と、きっとこうなるでしょう。

幼稚園就園率が急激に高まる1980年以前は、

学生はどれだけ忙しくとも、スケジュールを主体的に調整し、

園側が設定した日時に見学ないし就職試験を受け、

「どこでもいいからとにかく内定が欲しい!」

「幼稚園という憧れの職場にとにかく就職したい!」

と、なっていたはずです。

「需要<供給」の状態、つまり需給バランスによって、

人の意識と行動は変わるのです。

ですので、需給バランスを反転させるためにできることは、

①需要を拡大するか、②供給を絞るかの2択になります。

需要の拡大は、求職者がどうしてもここで働きたい!という状況をつくること。

供給の絞り込みは、採用人数を減らす、もしくは採らなくていい状態にすること。

どちらが自園にとってやりやすいでしょうか?

‟減”の時代と言われて久しいです。

経営のやり方も、「下山経営」や「引き算経営」という言葉で表され、

とにかく余計なものをそぎ落として身軽でシンプルな経営を

推奨される時代になっています。

このあたりの時代背景を考えると②の選択をとる法人が増えそうですが、

マジョリティがする選択は「トレンド化」しますので、

マイノリティに分があるというケースはいつの時代も存在します。

因みにGCLIPも採用にはとても苦戦しています。

そのため、上記①②の選択の岐路にまさにいま立っています。

絶対的な正解があるわけではありませんので、

やはり、「らしさ」をもって選択していきたいと思います。

長くなりましたが、大事なことは以下の4ステップです。

1.自園の存在意義を言語化し整理する

  →MVVの整理と文章化

2.学生ないし求職者が理解できる状態に整理しサイトをつくる

  →カテゴリサイトの設置

3.学生、求職者が就職を検討した段階で手に届くところに情報を置く

  →オンライン広告からコミュニケーションSNSへの誘導

4.自園”体験”の場の設置及び誘導

  →オンライン、オフライン共に気安い状態で整える

これらを自園「らしく」整えて是非運用してみて下さい。