DIARY

【 TOKYO Olympic Paralympic 2020 】

オリンピックから見える変化 】Posted by Hayashi

 

 

東京オリンピックが開幕しました。
色々なことがあったオリンピック開催ですが、
やはり選手のひたむきな姿には心を打たれます。

今回のオリンピックから始めて行われる競技は
スポーツクライミング、サーフィン、
スケートボード、空手などの4競技16種目です。

私はスケートボード競技を始めてみたのですが、
技の細かさや、ケガをする寸前のところで
競技をしている選手たちの姿を見て、
驚き、感動しました。

中継では技の細かな解説があり、
とても分かりやすく感じました。
実況を行っていた倉田大誠アナウンサーも
おそらくかなり勉強されていて、
技の違いについても分かりやすく伝えてくれていましたので、
初心者でも楽しみながら観戦することができました。

そんなスケートボードですが、
競技以外のところにも注目が集まりました。

それは競技スタイルやユニフォーム、
そしてスケートボード中継の解説者であった
瀬尻稜さんのフランクな解説です。

例えば競技スタイルとしては
音楽を聴きながら競技をする姿が印象的でした。
またユニフォームは同じ国でも
まったく異なるものを着ていました。

そしてその中でも特に瀬尻稜さんの解説は
とてもフランクで印象に残るものでした。

「いや~ハンパねぇっす」
「鬼ヤバいですね」
「うわー、かっこいい」
「マジか」

私がNHKでこういった解説を聞いたのは初めてでした。

男子スケートボード競技で金メダルを獲得した堀米選手には、
「彼、スケボーうまいっすね」と評していました。

その解説はまるでスケートボードについて詳しい友達と
一緒に競技を見ているような感覚がありました。

実はスケートボードだけでなく、
同じような感覚を男子サッカーでも感じました。

日本対メキシコ戦終了後に
元日本代表、内田篤人さんがインタビュアーとなり、
選手にインタビューをするというシーン
がありました。

そのインタビューの前後のやり取りがとてもフランクであり、
今までにないほど選手の人柄がわかるもので、
選手を身近に感じることができました。

YouTubeやclubhouseなど、
インターネット媒体が発達したことで、
テレビの姿が大きく変化してきていると感じます。

現代の若者はテレビではなく、
YouTubeやインターネット媒体から情報収集をしていると言われます。

例えば前述の日本対メキシコ戦については、
本田圭佑さんはインターネット媒体による
ライブ配信を行っていました。

それは本田圭佑さん自身がCEOを務める音声サービスを利用し、
実況&サッカー解説に初挑戦をするというものでした。
日本代表の試合を本田圭佑さんが解説しているということであれば
テレビでは味わえないまた違った面白さがあるかもしれません。

こういったインターネット媒体に対して、
テレビ業界でも今までにはない解説者や、
選手と等身大で話しができる方を抜擢したりと、
色々な工夫をして対抗しているのだと思います。

テレビのあるべき姿や言葉遣いについての教育的な要素など、
賛否両論はあると思います。

しかし、YouTubeなどのインターネット媒体の中での
話し方や伝え方を理解することは、
若者が”楽しい”と感じながら情報収集することができる
情報発信の工夫や方法を学ぶ良い機会です。

原理原則と時流適応という言葉をよく使用させていただきますが、
やはりどちらも大切にしなければならないと思います。

原理原則を大切にし、時流適応していくことが
テレビ業界には強く求められている
ということだと思います。

いくら良い内容を発信していると思っていても、
その発信をキャッチする側に届かなければ意味がありません。

どういった発信の仕方が
自分たちがターゲットとする世代に伝わるのか、
多くの世代で情報収集の場になっているインターネット媒体を確認し、
情報発信の方法を研究することも大切です。

これからも新競技がありますが、
どんな新しい発見や感動があるか楽しみです。