DIARY

Gemini Notebookを利用した施設型給付制度の情報収集方法

===============
Gemini Notebookを利用した施設型給付制度の情報収集方法
===============

<本文のポイント>
・情報整理AI「Gemini Notebook」のご紹介
・施設型給付制度での活用事例
AIツールの活用事例も学べるマーケティングマニュアル2026
 
「この夏にマーケティング力を高める!」の中で、
AIの特性を踏まえて情報の扱いや使用用途に気を付けつつも、
園内で対応できる業務範囲の拡張のために、
積極的にAI活用をしていくことをご提案いたしました。

今回は、具体的な活用方法が思い浮かばないという方々に向けて
Gemini Notebook(旧NotebookLM)というAIサービス
を使って、
就学前教育・保育施設の経営に役立つ活用事例をお伝えいたします。
 
Gemini Notebookとは、Googleが提供している
情報整理に特化したAIツールです。

特徴は下記の2つです。

・自分で用意したファイル(PDF、Wordや写真)や
 ウェブサイトを参考資料として登録できる
登録した資料に記載されている情報のみを情報源として回答を作成する

特に2つ目の
登録した資料に記載されている情報のみを情報源として回答を作成する」
という点が非常に重要になります。

ChatGPTなどのAIサービスを使用するにあたって注意が必要な点として、
回答として出てきた情報を参考にする場合は、
常に偽の情報が紛れこんでいないかを警戒しなければいけない
という点があります。

AIは仕組み上、人間の質問を理解したうえで正しい答えを論理的に考えて、
回答を作成しているわけではありません。

そのため「ハルシネーション」と呼ばれる、
事実とは異なる内容をあたかも正しい情報かのように
提示してしまう現象が起こる可能性
があります。

このハルシネーションのリスクを最小限に抑えられるのが、
「Gemini Notebook」になります。
Gemini Notebookの回答は、先述の通り参照してほしい資料を
利用者が制限できるため、それらの資料に情報の記載がなければ、
「知らない情報」として判断され、「分かりません」という回答が返ってきます。

例えば、公定価格の留意事項通知と公定価格のFAQのみを登録したチャットで、
Gemini Notebookに「今日の天気を教えて」という、
ネットで検索すれば、すぐ分かる質問をしてみます。


すると「今日の天気の情報は含まれていません」と、
資料の中に答えがない旨の回答が返ってきます。
もちろんこの後にウェブ検索をGemini Notebookに頼むこともできます。

ただ、厳密に正しい情報が欲しいときなどは、
自分が用意した資料の中だけから答えてもらった方が
回答への信頼度が上がります。

このような情報整理に特化して信頼度の高い回答をしてくれる
Gemini Notebookの活用事例として今回紹介するのが、
「施設型給付制度」の疑問点解消のための活用になります。

今回はデモンストレーションとして、
令和7年度から大きく変わった処遇改善等加算の中でも、
これから令和7年度分の実績報告書の作成をする際に迷う可能性のある
「処遇改善等加算の区分3の配分方法」について
Gemini Notebookに質問していきます。

無料のGoogleアカウントがあれば、
下記のURLのページからすぐに利用開始できますので、
ぜひ試してみてください。
https://notebook.google.com/
 

まずは施設型給付制度の信頼できる情報源として、
こども家庭庁の「子ども・子育て支援制度」のページから、
処遇改善等加算について説明されている下記の4つの資料のURLを拾ってきます。

URLを取得できたらGemini Notebookで新しいノートブックを作成します。


最初に資料の登録画面が出てくるため、この画面にURLを貼り付けます。
ここではURLを登録しますが、皆さんのPCに入っている資料を使用する場合は
ドラッグアンドドロップでも追加できます。



 
画面右側のように書類の概要が出てくることで、
きちんと資料の情報が読み込まれていることが確認できます。


また、画面左上の「ソースを追加」を押すと2個目以降の資料の登録ができますので、
先ほどご提示した4つの資料すべてを追加しましょう。

 
このタイミングで、自治体から配られている
処遇改善等加算の資料も別途用意できれば、
あわせて追加してみてください。
無料のGoogleアカウントであっても50個まで資料を登録できるため、
関係ありそうな資料はすべて追加しておきましょう。

すべての資料を追加できたら、後はChatGPTなどと同様に、
処遇改善等加算の実績報告書の作成などで
今まさに迷っている点を質問してみましょう。
今回は、具体例として
「処遇改善の区分3が配分しきれていない場合は、
配分対象者に賞与で配分してもいいの?」と質問してみます。


 
今回は正しい回答が返ってきていますが、
場合によっては行政資料の解釈が不十分で、
誤った回答(ハルシネーション)が返ってくる可能性もあります。

そのため、その回答が正しいかどうかきちんと裏取りをしましょう。

Gemini Notebookでは裏取りしやすいように、
回答作成にあたって参照した情報が資料のどこに記載されているか
確認しやすい工夫が施されています。



回答の中に表示されている番号(今回は⑤)をクリックすると、
左のソースガイドの下に、該当箇所が表示されます。

⑤の根拠はFAQの50番で、
年度途中に計画時には想定していなかった事情により休業となった場合」
の取り扱いを示した項目でした。
そこには
「副主任保育士等として発令を行っていない職員に配分することや
一時金によって支払うこと(中略)も可能です」
と記載されています。

つまりこの回答は「どんな場合でも賞与で配分してよい」ということではなく、
想定外の事情で残額が生じたケースを前提とした内容だと分かります。
このように元の情報源まで戻ることで、
回答が正しいかどうかだけでなく、
その回答をどこまで自園に当てはめてよいかまで判断できます。

※区分3を一時金に充てる場合は、
 どのような事情までこの特例の適用が認められるかは、
 自治体の判断になりますので、
 一時金で配分方法を決定する前に必ず自治体に確認をしてください

このようにGemini Notebookは必要な情報さえ渡せば、
高度な質問や自分で調べるのが大変な情報収集でも、
引用元を参照しやすい状態で回答してくれます。

まずは処遇改善等加算の通知文書など、
手元にある行政資料をアップロードして試してみてください。

最後に前回の内容と重複する内容になりますが、
Gemini Notebookを使用する際には、
個人情報を参考資料として渡さないように注意してください。

今回の活用例では行政の公開文書や制度通知を扱ったため、
AIに渡してはいけない機密情報が含まれる心配はほとんどありません。

しかし慣れてきて他の業務で活用する場合には、
機密情報が混在したファイルを使用していないか確認してから
情報をアップロードするようにしてください。

特に生成AIサービス全般に言えることですが、
無料プランでは利用規約上、入力したデータを
学習に使用しないことが保証されていない場合があります。

その場合、皆さんが登録した情報が
第三者への回答に表示されるリスクもゼロではありません。

無料で利用する際には、
園児や保護者、職員などの個人情報が含まれたデータは
絶対に扱わないようにしてください。

今回は生成AIを活用して
処遇改善等加算の不明点を明確にする方法を紹介しましたが、
マーケティングマニュアル2026では、
同じくGemini Notebookをマーケティングのための調査で活用する方法や
チラシのパーツを画像で作成する方法をご紹介しています。

AIに限らず、夏休み明けから本格化する園児募集や採用活動に
活用できるマーケティングのノウハウが詰まったマニュアルになります。

下記のお申込みフォームからお申込み可能ですので、
ぜひお求めいただけますと幸いです。