DIARY

最大の差別化は“経営者”情報の見える化

〈本文のポイント〉

・重要度の高まる経営者情報の見える化とは?
・先生の想いを語る“ブログ”の注目度
「運動会」をテーマにしたブログの例文で解説
・文章に臨場感を与えるのは5W1Hの情報

〈本文〉
今年から“経営情報の見える化”が義務化された
ことにより、保護者や求職者は可視化された
定量的な情報をもとに入園や就職を検討する園を
比較しやすくなりました。
就学前教育保育施設の人員配置の状況や、
有給取得率や離職率、時間外労働について、
福利厚生の状況、モデル給与など、
定量的な情報が並びます。
求職者であれば、給与や年間休日などの項目に
注目することになります。

しかし、定量的な情報だけで
判断するということは、
入園・就職後のミスマッチにつながる可能性
をはらんでいます。
マイナビ保育学生調査によると、
2022年~2024年までの3年間、
幼保学生の約半数が人(=先生)の魅力に惹かれて
就職する園を選択しています。
これらは、定量的な情報で量れるものではありません。


出典:「2022~2024年卒マイナビ保育学生調査」から引用

そこで、園の価値観=理事長先生や園長先生の
想いや経験といった定性的情報を発信することで、
求職者とのミスマッチを防ぐ必要があります。
GCLIPではこれを
「“経営者”情報の見える化」と呼んでいます。

 

「園の雰囲気を作り出している」
といっても過言ではない、
“理事長先生や園長先生の想いを発信できる媒体”
HPやSNSなど様々です。
今回はそのひとつで、
既存のHP内に設定されていることの多い
“ブログ”の効果をご紹介いたします。

 

実際に、ブログを掲載しているHP3園分を分析しました。
(期間:2024年4月1日~2025年3月31日)

分析結果、HPを訪れた人のうち少なくとも
30%以上はブログを閲覧していることが分かります。
また、ブログのページが閲覧された際、
最大約50%がスクロールして読み進められています。
さらに、表示時間もページごとの平均より長く、
3園中2園では、HP内で最長の表示時間を記録しています。
先生方の想いや、
園の雰囲気を知る(=他園と差別化する)ことができる
ブログへの関心が高いことがうかがい知れます。

 

では、求職者や保護者からも注目度の高い
ブログで、先生方の想いや、園の雰囲気を
よりリアルに伝えるためには
どのようにすればよいか?
今回はそのポイントを
「運動会」をテーマにしたブログ例にご説明させていただきます。

 

【今回のブログの設定】

  • 筆者:園長先生
  • ブログのターゲット:求職者
  • テーマ:運動会
  • 伝えたいこと:現場の先生たちへの想い

今回の例のように、
園に訪れたことのない求職者に読んでもらうことを
想定した場合は特に、
情景を想像しやすいような表現
意識しましょう。

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〈例文〉
午前9時半、雲一つない晴天の下、①
子どもたちも、先生たちも待ちに待っていた
運動会が始まりました。
見どころは年長児の徒競走。
スタートラインには、4人の園児が
少し緊張気味に並んでいます。

パン。

スターターピストルの合図とともに、
走り出す園児たち。
口元にグッと力を入れ②、腕を懸命に振って、
風を切るようにコーナーを曲がっていきます。
ゴールで待つ担任たちは、
胸の前で両手を結び、
大きな声で応援していました。「がんばれ!」

先生たちの瞳にうっすらたまる涙を見て、
私は、この子たちが入園したばかりのことを
思い出しました。

たくましくなったね。

そして、あの頃の先生たちのことも
思い返してみました。③
「子どもたちのために」と、頭を悩ませ、
いくつもの壁を乗り越えてきた先生たち。

私が先生たちに求めることは、たった一つです。
「子どもたちのことを、しっかり見ていてくださいね」

でもね、先生も人の子です。
完璧な人間ではありません。

だから、その人らしい味が出て
輝くのだと、私は思っています。

「子どもたちのことを第一」に考え、
頭を悩ませた先生たち。
その瞬間は辛かったでしょう。

その瞬間を乗り越えた先生たち、
とても輝いていますよ!素敵です!④

先生たちも、たくましくなり、
心強さを感じた、秋晴れの一幕でした。

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文章の臨場感を出すために、
必要な基本情報は5W1Hです。
例文では下線部分①のように、
それらの情報を文章中に入れ込んでいます。
特に、「いつ?」「誰が?」
「何を?」「どこで?」の情報により、
読者はその場の風景を想像することができます。

また、“表情”にフォーカスした文章
目には見えない“感情”を想像させるのに効果的です。
例えば、下線部分②では園児の表情を
「口元にグッと力を入れ」
と、表現しています。

この表情から読者は、出番前の園児の緊張感や
「ライバルに負けたくない!」という園児の気持ちを
想像することができます。

例文では、“運動会の情景”から
“現場の先生たちへの想い”に
内容が切り替わっています。
下線部分③のような1文を入れることで、
読みやすくする工夫をしましょう。

また、下線部分④のように、
口語体を使うこともテクニックの一つです。
理事長先生や園長先生の想いは、
先生方ご自身のお言葉で語っていただくことで、
よりリアルに伝えることができます。

これらのライティングテクニックを使うことにより、
定量的な情報からは読み取ることが難しい
園内の様子、先生たちの雰囲気、
筆者である先生が何を大切にされているのかを
文章で伝えることができます。

これからの時代、“自園らしさ”の伝達
最大の差別化要素になります。
ぜひ、皆さま“らしい”視点から、
園の魅力を発信する取り組みをしてみてください。

また、先生方にインタビューした内容を
記事にすることで、理事長先生や園長先生の想いを
伝える方法もあります。

GCLIPでは現在、
全国の幼稚園・保育園・認定こども園の先生に
取材をさせていただき作成した
インタビュー記事を、サイト「園むすび」にて配信中です。
さらに、公式のInstagram「@em.musubi」では
記事のダイジェストや先生のプロフィールを投稿しています。
皆さまの発信の参考にしていただければ、幸いです。
ぜひ下記URLから、ご覧ください。

【記事を配信しているサイト「園結び」】

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