DIARY

【電車内の広告から改めて考える成果の出る広告】

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電車内の広告から改めて考える成果の出る広告
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<本文のポイント>
・チラシは”違和感”がプラスに働くこともある!
・チラシや広報媒体の作成は新PASONAを意識する
・マーケティングはターゲットの設定(問題点や課題点の明確化)が大事
 
先日、電車移動している際に、
とても面白い打ち出しだなと感じた広告がありました。
 
写真を撮っていれば…と思いましたが、
撮ることができず、概要でお伝えすると以下のようなものでした。
 
・「顔が大きいんじゃない。脂肪が邪魔してるだけ」という言葉の打ち出し
・言葉の横に院長先生の写真
・院長先生がそれなりにイケメンでさわやかな雰囲気
・広告全体の色がブルー
 
私はこの広告に“違和感”を覚えました。
 
そして、それと同時にこの広告がとても印象に残り、
どんなクリニックなのだろうとHPを検索しました。
 
なぜ“違和感”を感じたのかといえば、
打ち出されている言葉と、
文字の雰囲気や背景の色、
さわやかな院長先生の写真などが、
私の中のイメージとマッチングしていなかったからです。
 
言葉にインパクトがあるため、例えば、
・顔や脂肪などのイラスト的なもので表現をする
・色についても注意色を使用する
・院長の写真よりも面白さのある写真を使用する
など、どちらかというとさわやかな雰囲気よりも少し面白さがある方が
広告のイメージとしては合うのではないかと思いました。
 
目的によって異なりますが、
認知してもらう、印象に残すという視点でいえば、
広告は“違和感”や“素人感”も実はプラスになるケースもあります。
(広告の目的が誠実なイメージを与えたり、清潔なイメージを与える
ということであればまた話は別ですが…)
 
例えばわかりやすい例でいえば、
・ハズキルーペ
・にしたんクリニック
・みすず学苑
など、地域性がありますので、
見たことがないという方もいるかもしれませんが、
これらはどことなく“違和感”や“素人感”が出ている広告です。
 
先週のメルマガにて、GCLIPの夏の短期集中実践講座の
内容とポイントについてお伝えさせていただきました。
 
夏の短期集中実践講座は実践的な内容を
身に着けることを目的にしていますが、
その中でもチラシの作り方は重要です。
 
近年ではcanvaなどを活用することで、
綺麗にチラシを仕上げることができるようになりましたが、
成果が出る=綺麗であるということではありません。
 
成果を出すためのポイントを押さえておくことが重要です。
 
例えば夏の短期集中実践講座では、
新PASONAの法則をお伝えさせていただいています。
 
新PASONAの法則とは以下の内容の頭文字を取ったものであり
この順番で文章構成を考えることで、
相手に次の行動に移ってもらいやすくなるというものです。
 
Problem(問題)
Affinity(親近感)
Solution(解決策)
Offer(提案)
Narrow down(絞込)
Action(行動)
 
冒頭にご紹介した美容クリニックの広告を
上記の内容に沿って作成すると、
 
・自分の顔の大きさに悩むことはありませんか?
私たちのクリニックではお顔のお悩みでご相談に来る方がたくさんいらっしゃいます
・小顔になりたいという方には、実は脂肪吸引という方法があります
・具体的には〇〇という方法で行い、この方法は当クリニックだからこそ行うことができます
・実績もあり、安心してご利用いただける内容です
・8月中であれば無料体験ができます
・お申し込みはホームページからどうぞ(個人情報の管理を徹底していますので、ご安心ください)
 
このようなイメージでしょうか。
 
よくテレビショッピングなどで活用される流れでもあります。
 
この中で冒頭にご紹介した広告は、
特に一番最初のProblemをはっきりさせている
ということがとても大きなポイントです。
 
マーケティングは
「誰に」「何を」「どうやって」
がポイントになりますが、その中で最も重要なのは、
「誰に」というターゲットの部分だからです。
 
今回ご紹介した広告は、
Problemをはっきりとさせることで、
対象者を明確にしています。
 
そして、クリニックの広告ということもあり、
対象者をはっきりとさせると、
自動的にその先の内容についても、
想像ができるような広告になっています。
 
「小顔になりたい…原因が脂肪…ということは
このクリニックでその脂肪を除いてくれるのかな」
という想像です。
 
canvaだけでなく、最近では様々なアプリを使用することで
プロが作ったような雰囲気の綺麗なチラシを
作成することができるようになってきています。
 
しかし、成果が出るかどうかという意味では話は別です。
 
ぜひ成果に結びつく知識を身に着け、
良い形でマーケティングを展開していただければと思います。
 
canvaだけでなく、各種Aiツールについても、
活用することでかなり効率が上がることは間違いありませんが、
正しい知識を持ち「検証」できるかが何よりも重要であると感じます。
 
先日もある制度に関する内容をAiに確認しましたが、
何も気にすることなく、間違った情報を伝えてきました。
検証する力がなければその情報を鵜呑みにし、
間違った解釈のまま、進めてしまう可能性があります。
 
先週のメルマガでもご案内させていただきましたが、
マーケティングにおける知識を深めていくために
ぴったりのマニュアルがございますので、
ご興味のある方はぜひご検討ください。