DIARY

【 恐縮です。2年前の記事で 】

テクノロジーが進化しこれまで人が中心となる
システムが構築されていた社会が、○○テックという名のもと
AIやロボットに役割が分担される社会になってきました。

経済成長が鈍化し子どもの数や人口が減少している
私たちが今生きる日本という社会は今後どうなっていくのか?

そんな不安もないわけではありません。

先日ある勉強会で大変興味深い話を聞きました。
タクシーとハイヤーの違いについてです。

社会がテクノロジー偏重になると、利便性は高まります。
AI以前も人類は、利便性を高めることで世の中の文明を発展させてきました。

新幹線もコンビニも利便性を高めることで、
豊かな社会を実現するために生まれたものです。

さて、日本の自動運転の技術は現在レベル2だと言います。
アメリカがレベル4ということを考えると、
日本はこの分野の開発でかなり後れを取っていることになります。

それでも、そう遠くない将来自動制御で無人運転の車が
街を走るようになるといわれています。

さて、そうなったとき、タクシードライバーの需要はあるのか?

普通に考えればなくなるはずですが、
それでもハイヤー側にいるドライバーは重宝されるといいます。

そもそも、タクシーとハイヤーの違いについてですが、
極めてシンプルにいうと、

タクシーは体を運びハイヤーは心を運ぶ。

と、教えてもらいました。

タクシーは目的地まで人を届ける宅配に似たもの。
ハイヤーは搭乗者の目的を叶えるための”快適さ”を提案するもの。

快適さは人によって、目的によって違いがあります。

スピードを求める人、会話を求める人、
落ち着きのある音楽を求める人、車内で仕事をしたい人…、

人によってまたは状況に応じて違ってくる 快適さを
判断し、その人の持つ心の寄り添い目的地まで届けるのが
ハイヤーということになるようです。

自動運転の時代になってもハイヤーのニーズは残るといいます。
7割のドライバーは不要になり、3割はより必要とされる、
そんな時代になってくるとのことです。

つまり、どんなに利便性が高くとも、人間相手である以上、
人間の心に寄り添うサービスは利便性以上に求められる、
ということになるのでしょう。

コンサルティングでもデータはとても大事ですが、
顧客の状況に応じた、相手の気持ちに寄り添った提案は、
そのデータさえも凌駕する
と、Gクリップでは考えています。

教育現場でも同様で相手の状況に応じた対応が
結果的に人の心を動かすと思います。

決まったことを正確にやることは必要最低限とし、
相手が欲するものを、相手が欲する時に、
相手が欲しい状態で提示すること
は人口減少のこれからの時代は、

より大事になるということを示唆しています。

こう考えると、
信用とは心の寄り添いから生まれてくるものであり、
信用の積み重ね(貯蓄)こそがこれからの時代の
無形の資産となっていく可能性がとても高いです。

未就園児教室や預かり、そして採用活動なども、
信用残高を増やす視点で運営していくことで
金銭面や労働時間といった定量化できる価値よりも
高い価値を生み出すように思います。