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【共働き世帯に向けたマーケティング】

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共働き世帯に向けたマーケティング
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<このメルマガのポイントは以下です>
 
・2021年以降、パートアルバイトの共働きを正規職員の共働きが上回った
・園児募集を考える上で、共働き世帯のことを知る必要がある
・共働きは「考えない」ものと「考える」ものにメリハリをつける傾向にある
・共働きの決定は夫婦二人で行う傾向が強まっている
・上記二つのポイントを抑えたマーケティングを展開する!
 
 
2025年度に向けた施設型給付、認定こども園への移行について
行政との相談がスタートし、私も実際に各行政にお伺いし、
今後のスケジュールの確認や各行政の考え方を確認しています。
 
少子化の影響で、
専業主婦世帯と共働き世帯の比率は、30対70
という状況になってきています。
 
2022年の厚生労働省が調べている「国民生活基礎調査」の
末子が17歳以下のこどもがいるご家庭の母親の勤め先での呼称」
を確認すると、
正規職員が53.3%、パート・アルバイトが31.7%ということで、
合計で85%ということになっています。
 
お子さんの年齢が17歳以下ということで、
範囲が広いということはありますが、
共働きの子育て世帯はかなり多いことがわかります。
 
特に近年伸びているのは正規職員であり、2021年時点では
正規職員が41.3%、パート・アルバイトが42%であったものが、
現在では正規職員がパート・アルバイトの比率を
大きく上回っています。
 
もはや働かずに子育てをしているというご家庭は
全体の30%未満しか存在せず、
70%以上は働きながら子育てをしているという時代になっています。
 
 
このような時代背景から、
一時預かり事業を充実させたり、認定こども園化をしたりと、
多くの園で保育機能を強化しています。
 
現時点でもその傾向はありますが、
今後さらに、幼稚園であったとしても共働きの家庭が
入園をするというケースは増えていくと予想されます。
 
 
時代に合わせ変化は必要だと思いますが、
自園の今までの教育という根源は変えず、
どのように共働き世帯にメッセージを届けていくのか
ということがこれからのマーケティングにおいて、
とても重要であると考えています。
 
そのためにはプロダクトアウトではなく、
マーケットインの考え方を持つことが重要です。
 
 
ではそもそも共働き家庭はどういった生活をし、
どういったニーズを持っているのでしょうか。
 
代表的な傾向だと言われている内容を二つご紹介したいと思います
 
 
①共働き家庭は「考えない」もの「考える」ものを分ける傾向にある
共働きの家庭は働きながら家事をしています。
料理や洗濯、掃除など、日中働きながら
それらをこなしていく必要があります。
 
家事だけではなく、仕事のことも考える必要があるのです。
 
夫婦で家事を行う傾向が多少上がってきてはいますが、
それでも家事を担う割合は妻が依然として高い傾向にあります。
 
もはや働きながら家事をする妻は、
考えなくてはならないことが山ほどあることは
容易に想像がつくのではないかと思います。
 
こういった状況を背景にして、近年売れている商品があります。
 
それは、
「お掃除これ一本!」、
「自動的に洗剤が投入される洗濯機」、
「これ一本で味付けばっちり!」
などの商品です。
 
こういった商品が売れる理由は二つあると考えられています。
一つは考えることを省けること、
そしてもう一つは家事が苦手な人でも家事を手伝えることです。
 
共働きで忙しい状況の中で、
例えば料理のメニューを考え、家事や掃除のことを考え、
さらに子どもの相手もするということは、本当に大変なことです。
ここに書くだけでも共働きの家庭の妻は本当にすごいと思います・・・。
 
最近では果物が売れる傾向が強まっていることや、
練り物が売れる傾向にあることもこういったことが背景になっており、
そのまま子どもに食べさせても必要な栄養を取ることができ、
子どもも喜んで食べるものが売れる傾向があります。
 
要するに共働きのご家庭は忙しい毎日の中で、
「考えない」ものと「考える」ものを分ける傾向にあり、
出来る限りルーティンワーク化させるという特徴があります。
 
 
二つ目の家事が苦手な人でも家事を手伝えるというのは
例えば食器を手で洗おうとすると、
食器の洗う順番を工夫するとスムーズに洗うことができる、
というように家事に慣れている方が行うであろうことも、
家事に慣れていない夫が担当するケースが出てきています。
その場合、そういった順番などを考えなくても、
「この洗剤だけ使っていれば、頑固な汚れも落ちる」
というものがあれば家事が不得意でも手伝うことができます。
 
 
重要なことは、専業主婦のご家庭よりも、
共働きのご家庭は日常の中で、
「考えない」ものと「考える」ものにメリハリをつけている
ということです。
 
考えなくてはならないと感じているものについては、
しっかりと考える傾向にありますので、
そこをどのように捉え、マーケティングをしていくか、
というところがとても重要です。
 
例えば利便性を強化した園が、
「給食が週5回出るようになり、お弁当を用意する必要がなくなった」
ということだけが保護者に伝わるような発信では、
おそらく園が望む保護者との関係性にはなっていかないでしょう。
 
例えば、
「給食が週5回出るようになり、お弁当を用意する必要がなくなった、
だから20分はこどもに絵本を読む時間をつくるのはどうでしょうか。」
とお伝えするのはいかがでしょうか。
 
実際にお弁当を用意する時間は
メニューを考え、食材を購入し、調理をする
ということを考えると20分では収まりません。
 
共働きの家庭がお金を使いたいと考えているものは、
「こどもが成長できそうなもの」や
「こどもが喜びそうなもの」など、
こどもに関することが多い傾向にあります。
 
普段、なかなか接することが出来ないこどもとの時間を
出来る限り大切にしたいと考えているご家庭は、
共働きのご家庭には多いのです。
 
ちなみに専業主婦世帯よりも、共働き世帯の方が
「行事や歳時を大切にする」という傾向があります。
お祝いや行事についても上手にメリハリをつけているのです。
 
 
共働きのご家庭が増えるこれからこそ、
「園として考えてほしいこと」を
しっかりと発信することが重要だと思います。
 
 
②物事の決定を二人で行う傾向が強まる
専業主婦の世帯と比較して、
共働きの世帯は何かを決定するときに、
夫婦二人で話し合い、決定をするという傾向にあります。
 
この理由も忙しい中で何から何まで妻が考えるということが難しいこと、
そして夫の家事参加が影響していると考えられます。
 
これは忙しい毎日を送る妻の
自分だけでなく、夫にも「考えてほしい」という想いが
込められているという見方もできます。
 
あるデータでは、
専業主婦世帯の夫の購入に対する影響力は「お酒」のみであり、
共働き世帯の夫の場合は「日用品」から「こどもの玩具」まで
様々なものが影響しているというデータがあります。
 
 
入園説明会や園見学にて、2015年以降、
お父さんが一緒に来園するケースが増えた
という話をよく耳にしました。
 
今後、共働きの比率が増えると、
この傾向はさらに高まっていくと考えられます。
 
また、園に足を運んでいなかったとしても、
夫婦二人で決めていくという可能性は高まっています。
 
今後のパンフレットなどのツールやホームページは、
夫婦二人が見るという視点において作成を進めていくこと
重要になるかもしれません。
 
 
 
今後は「考えない」ものと「考える」ものの
メリハリが重要になっていくと予想されます。
 
保護者に対して「問い」や「提案」ということが
とても重要な時代になるのではないかと思いますので、
幼稚園として伝えていきたい想いに合わせて、
ぜひメリハリをつけたメッセージを
発信していただければと思います。