DIARY

【エンターテイメントを付加して強化する時代】

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 エンターテイメントを付加して強化する時代
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令和6年能登半島地震で被災された皆様に、
心よりお見舞い申し上げますとともに、
一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
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<本文のポイント>
・箱根駅伝の勝ちパターン
 ┗王者にならない
 ┗勝つと決める
 ┗エンタメを付加する
・中田敦彦のYouTube大学に潜むヒント
・藤原和博氏より幼稚園へプレゼント企画
 
 
<本文>
2024年が始まりました。
GCLIPは5日から新年をスタートさせまして、
初日は市谷亀ヶ岡八幡宮にお参りに行き、
我々が関わる皆様の善き一年を祈念して参りました。
 
「善き一年」というのは極めて大雑把なお願いで、
神様も困惑してしまうのではないかと思いますが、
2024年の終わりが「笑顔で迎えられている」状態を
イメージしてお祈りしました。
 
そうすると、一日一日の行動が重要で、
結局やるべきことを粛々とやり続けることで
チカラを蓄えていく事が重要だという結論に、
これも毎年同じなのですが、辿り着きます。
 
今年は箱根駅伝第100回記念大会のため、
出場校もこれまでの関東20校から全国23校へと拡大し、
2日間にわたり熱戦を繰り広げた箱根駅伝ですが、
青山学院大学が下馬評を覆し1年ぶりに王座を奪還しました。
しかも、10時間41分25秒という
大会新記録を打ち立て見事な優勝を飾りました。
 
青山学院大学創立150周年記念の年、
陸上部長距離ブロック原晋監督就任20年の節目、
そして、箱根駅伝第100回記念大会という、
3つが揃ったタイミングで10時間43分42秒という
2年前の自校がつくった大会記録を塗り替えて優勝。
2位の駒沢大に6分35秒差、
3位以下に11分以上差のブッチギリで優勝。
こんな勝ち方があるのか?と目を見張るほど
天晴れ!としか言いようがない見事な勝ちっぷりでした。
 
下馬評では昨年度大学駅伝を3冠で制し、
今年度も出雲、全日本を制し、
2年連続3冠に王手をかけていた駒沢大が
ダントツで優勝候補に挙がっていました。
10000m27分台(”エリート”と呼ばれるレベル)が
3人も揃っていて、この3人で3区までリレーする、
他チームが戦意喪失するレベルのオーダーを組み、
駒澤大学は実際に素晴らしい走りで襷をつないでいました。
 
が、青山学院大学はそれを圧倒的に上回る走りと襷ワークを展開し、
駒沢大の佐藤圭太選手(1万m学生記録保持者)が快走する3区を制して
トップに躍り出ると、その″流れ”を保ちゴールテープを切りました。
 
 
さて、今回の箱根駅伝から得られる教訓は3つあります。
 
1.絶対王者は存在しない
2.勝つ意思を持った者のみが勝つ
3.エンターテイメントの重要性
 
まず、駒沢大が胡坐をかいていたわけでは勿論ないでしょうが、
勝ち”続ける”プレッシャーを跳ね退けることは至難の業です。
一方、
青学大は先の3つの記念が揃うタイミングでの「勝ち」には
相当なこだわりをもって本大会に臨んだことと推測されます。
箱根駅伝に照準を合わせる理由は視聴率にあります。
学生3大駅伝の視聴率はそれぞれ以下の通りです。
 
・出雲駅伝(10月):約7%
・全日本大学駅伝(11月):約11%
・箱根駅伝(1月)約30%
 
箱根駅伝の視聴率が他の駅伝より圧倒的に高く、
他の2大駅伝に比べ圧倒的にコスパが高いので、
箱根で勝ちさえすれば、他の負けは帳消しになるレベルです。
つまり、箱根で勝つ!という確固たる意志をもって
練習に励み、チームワークを高め、コンディションを整えた
チームのみが優勝を手にすることができるのです。
因みに優勝候補の一角に上がっていた中央大学は
大会前に主力メンバーのほとんどが体調不良になり
望まれた結果が出せなかったと言われています。
 
最後にエンターテイメントの重要性ですが、
青学大の原監督は駅伝にエンターテイメントを持ち込んだ革命家す。
91回大会から100回大会までの10大会の内7回優勝しています。
これも驚異的な実績なのですが、その最大の要因が、
エンターテイメントにあると私は考えています。
 
毎年箱根駅伝のレースプランを「●●大作戦」と銘打った
スローガンを毎年恒例化してメディアを沸かせます。
今回の箱根では「負けてたまるか大作戦」を立案し、
直近5大会で一強となった駒沢大に「負けてたまるか」という
気持ちで臨む大会にすることでチームを一体化させました。
かつて、この作戦命名に対し「遊びじゃないんだから…」等の
批判的意見が向けられたこともありましたが、
最近のトレンドをみるとエンターテイメント化(=楽しむ)によって、
突出した成果を出しているケースが増えています。
 
お笑いコンビオリエンタルラジオの中田敦彦さんによる
「中田敦彦のYouTube大学」
エクストリームシリーズとして、歴史、経済、時事問題から
お金、アニメ、しくじりなど中田さんが仕入れた情報を幅広く
「分かり易さと楽しさの掛け算」によって伝える教育系YouTubeは
現在525万人のチャンネル登録者数を誇る超人気番組です。
中田さんは週に4本の動画をコンスタントにアップしていますが、
スピードとクオリティが圧倒的な唯一無二のチャンネルとなっています。
中田さんが面白いのは、「お笑い」の偏った概念を覆したところにあります。
 
お笑い=エンターテイメント(=人々を楽しませる娯楽やサービス)と再定義し、
漫才やコント等に偏っていたお笑いをエンタメという本来のポジションに戻しました。
学びとエンタメの掛け算でよって楽しみながら学ぶマーケットを創出した中田さんと
ストイックなスポーツとエンタメの掛け算で、
低迷する日本現状の世相を吹き飛ばすエネルギーを創出した青学原監督は
観る者に元気を与え、行動への足掛かりを与えるという点で類似します。
エンターテイメントと新たな価値を掛け合わせることで、
人々の支持を得やすいムードが今の日本社会にはあります。
 
昨年11月、GCLIPの10周年記念セミナーの
第3講座を担当して下さった教育改革実践家の藤原和博氏は経営セミナーを
「21世紀の知的エンターテイメント」と表現しました。
藤原先生はひとつの道に1万時間を費やすことでその道のプロになれると言います。
プロ(1万時間)を複数持ち、掛け合わせることでその人の希少性が高まり、
正解のない社会における個人の存在価値はより高まると言います。
 
セミナーの在り方もかつての
「望ましい成果を出すために”主体的”に学ぶ」ものから
「楽しいから学びを継続したら成果につながった」という構造に
変わってきているのを昨年は強く感じた年でした。
つまり、エンタメ性(=楽しそう)という前提がないと、
学びへの動機にならないという時代が到来したのです。
 
 
ということで、2024年のGCLIPは、
改めてパーパス経営を以下の通り策定しました。
 
GCLIPのミッション:園経営を支えるクロコ
GCLIPのビジョン:CREATE, CHANGE, “MARKETING”
GCLIPのバリュー:以下の10項目
➀飽くなき探求心
②入念な事前準備
③最後までやりきる
④相手への敬意
⑤徹底した調査・研究
⑥コンサルにエンタメを!
⑦長所に目を向け、 短所改善の努力徹底
⑧報連相打根の徹底
⑨根拠のある自信
⑩提案にブレない軸を
 
それではみなさん、
2024年もGCLIPを宜しくお願いいたします。