DIARY

【 採用の仕掛け 】

採用の十分な仕掛けを今のうちに!】Posted by SHIDARA

上記グラフで確認できる通り、
有効求人倍率(=求人数/求職者数)は
低下(減少)傾向にありますが、
社会福祉の専門的職業(幼保教諭資格保持者)のそれは、
全産業と比較して依然高水準で推移しています。

要するに、売り手市場が依然として続いています。

有効求人倍率が高いと企業側には
①マッチング難易度が上がる
②より“好条件”を提示しないと人が集まらない
というデメリットが生じます。

これを打開するために、
「需要>供給」の状態を自らつくり上げる
企業努力が必要となります。

少子化かつ出生数が激減している
園児募集のマーケットにおいても、
同様に“売り手市場現象”が起こっているのが、
今の幼保業界の特徴であるのは周知の事実です。

さて、園児募集、職員採用共に、
そろそろ本格的な動き出しとなる園は少なくありません。

再度冒頭のグラフを確認すると、
採用においては、6月を底に12月に向けて
求人倍率がどんどん高くなっていきます。

つまり、倍率が高くなる前に他に先んじて
採用活動を仕掛ければそれだけ有利になります。

では、どんな仕掛けが有効なのでしょうか?
園児募集ももちろんそうではありますが、
就職活動はできれば失敗したくない!と、誰しも考えるでしょう。
失敗か成功かは、
実際に就職した後の本人の頑張りによるところが大きいのですが、
就職の入口では、
目に見える情報で興味・関心が惹かれ、
コンタクトへとつながるコトを考えると、
インターネット上の情報を丁寧に整備することは欠かせません。

インターネットの情報が氾濫し、
Instagramなどは”映え”を意識するあまり、
情報そのものの信ぴょう性が問われる現代だからこそ、
できるだけ事実に沿った内容で、
誠実な情報発信を心がけていく必要があります。

さて、今反応を得やすい情報発信の方法としては、
①自園らしさ溢れる求人票にアレンジして養成校に送る
 →シンボルカラー、写真、教育保育特徴、新人としてどんな努力が必要かなど組織の色
 →SNS(Instagram、LINE)と採用サイトのQRコードを掲載し誘導する
②採用サイト/ランディングページを独立して設置する
 →①の詳細情報を盛り込む(特に就業者のインタビュー)
 →見学会、説明会(オンライン含む)の日程と申込フォーム
③オンライン見学会、説明会の整備
 →コロナ禍対応もあるが、時間の効率化+遠方の学生獲得に有効
④オフライン対面へと最終的に誘導する
 →①~③のステップを踏んだ学生は高確率で来園します

求人倍率が低かった時代は、
学生側の競争倍率が高いので求人票を出して後は待つのみ!
と、ゆっくり構えることができましたが、
時代が変わり、事業者側の競争が激化しました。
不要な競争に巻き込まれないためにも、
今このタイミングでいい出会いが実現するよう
採用のプロセスに手間をかけておきましょう。

先日、ある理事長先生に伺った話ですと、
園から養成校に送られる求人票は、
2週間ほど掲示した後にファイルに綴じる学校が多いといいます。
事業者数が増えている背景を考えれば、
なるほどな~と思える対応とも言えそうです。
就活のピークとなる12月くらいまでは
月に一度程度求人票を送ってみてもいいですね。

いずれにしても、
求人票は学生が自園を知る上でもっとも近い情報源です。
いまが動き時です!

まずはここに力を入れて、
学生が興味を絶やすことなく
後の快適な”カスタマージャーニー”ができるよう
動線をしっかり作っていい出会いを自ら創りだしましょう!

—————-【カスタマージャーニーとは】——————
相手の行動・思考・感情を時系列で見える化したもの。
相手の動きを見える化することで、求職者とのタッチポイントを洗い出し、
適切な場所・タイミングで適切な情報を伝えることを指します。