DIARY

【 Gen “Z” 】

“Z世代の特徴を掴んだ発信を” 】Posted by Hayashi

 

2021年になりました。

2020年は新型コロナウイルスの影響によって、
学生の就職活動の動きがとても読みづらい年でした。

新型コロナウイルスの影響によって、
学生の就職活動は遅くなるのではないか
という見方もありましたが、実際の傾向を見てみますと、
幼稚園の採用活動シーズンと呼ばれる9月以降に
採用活動に力を入れ始めた園と、
9月以前から採用活動に力を入れていた園とでは、
後者の方が採用で成果を出している傾向にあります。

また、学校自体がオンライン化したことによって、
学生と学校との接点がなく、学校側が学生の動向を
把握していないという傾向もありました。

上記をまとめると
・学生の動き出しは早かった
・自力で就職活動をする学生が増加した
という二つの特徴があります。

これは幼稚園教諭免許や保育士資格を持たない
一般の学生の就職活動に実によく似ています。

一般の学生は就職活動の動き出しは大変早く、
すでに2022年の就職に向けて就職活動をしています。

このような状況は今年も続く可能性はありますので、
ぜひ早い段階から採用活動をスタートしていきたいところです。

さて、採用活動をしていく上で、
学生の特徴を掴み、今の学生に合った発信をしていく
ということはとても重要です。

今の学生はZ世代と言われます。
Z世代とは概ね1990年代中盤以降に生まれた世代のことです。

このZ世代はデジタルネイティブ世代と呼ばれたゆとり世代以上に
小さい頃からデジタル媒体に触れ、
デジタルに対してネイティブです。

だからこそ過度な作り込みなどに対して嫌悪感を抱く
という特徴がある
と言われています。

逆を言えば、作り込まれたものではなく、
リアリティのある、素の姿を感じることができるものが、
若者の間で流行しています。

皆さんはYouTubeチャンネルの
「THE FIRST TAKE」をご存知でしょうか?
登録者数は300万人を超えており、
再生回数も6億回を超えている大流行のYouTubeチャンネルです。

このチャンネルは
「音楽とは、何か。一発撮りで、向き合う」をコンセプトに、
歌手が歌唱を一発撮りした動画を公開しています。

紅白歌合戦にも出て話題を呼んだYOASOBIも
もちろん以前から話題になっていたようですが、
この 「THE FIRST TAKE」に出演したことによって、
その存在が大きく知られるようになりました。

「THE FIRST TAKE」は歌手が歌唱を一発撮りするという特徴から
プロモーションビデオのように作り込まれたものではなく、
よりリアリティのある、歌手の素の姿を感じることができる
ということから人気を集めています。

まさしくZ世代の特徴と合致しており、
これだけの人気が出ることも納得がいきます。

実は2019年から2020年の採用活動において、
先生方がSNSやホームページを通して、
先生の日常や先生の表情を中心に発信している園は
成果を出している
傾向があります。

写真のクオリティや投稿の内容が
決して作り込まれているわけではなく、
素の先生方の姿や日常を発信しているものに
人が集まる傾向にある
のです。

先生方の楽しそうな雰囲気や、
先生方の真剣な表情、先生方同士の関わり、
先生の人となりがわかる内容、
先生と子どもとの関わりなど、
先生の様子が分かると学生も安心しますし、
何よりもできる限り自然な姿を見たい、感じたい学生にとって、
好感が持てる発信であることは間違いありません。

2021年の採用活動に向けて、ぜひSNSやホームページで
「先生方による先生主体の発信」にチャレンジしていただければと思います。

一点、注意点としましては、
SNSで先生方の発信をしていく場合、
アカウント名にリクルートや採用というような
採用活動を感じさせる言葉を入れないようにしてください。

アカウントにその言葉が入っているだけで、
作り込まれているイメージを抱いてしまいます。

あくまでも本当の意味で、
先生方の日常を伝える発信を心掛けていただくことで、
今の世代の学生に届く発信になります。

2021年の採用活動は昨年の傾向からすれば、
学生の動き出しが早いことが予想されますので、
ぜひ早めに準備を進めていきましょう。