DIARY

「合理性の時代を超えて、“世界観で選ばれる園”へ」

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「合理性の時代を超えて、“世界観で選ばれる園”へ」
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<本文のポイント>

・トランスフォーメーション(変化)はTXではなくEXを目指す
経営者自らの深い学びを組織に具体的なカタチで還元し続けよう!
・効率化全盛の時代における非効率化の価値とは?
 
 
<本文>
就学前教育・保育施設の経営は、
ここ数年で“最も本質が求められる局面”に入っていると感じます。

出生数は過去最少を更新し、園児募集は低年齢化の一途を辿り、

年少、満3歳児入園対象児童の募集は過去に例をみないほど厳しくなっています。
採用難は一時的な現象ではなく、業界構造に深く根付いた課題です。
加えて、職員の中心層へと確実に移行しつつある若手世代は、
どうやら従来の「組織観」や「労働観」とは
”まったく異なった価値観”を持っているようです。

こうした大きな環境変化の中で、多くの園が
「制度対応」「園児募集の改善」「採用戦略の見直し」
といった目の前の対処すべき課題に追われています。
もちろん、これらは必要ですが、

それだけでは望むべき未来はつくれません。

ここが今の時代の園経営を難しくする最大の要因になっています。

■ TX(Temporary Transformation)=一過性の変化

一過性の変化への継続的な対応の延長線上では、
募集、採用などのマーケティング的競争力を強化することはできません。

毎年のように起こる制度変更に連動した改善。
制度変更に連動した募集対策と広報施策の変更。
超売り手の採用市場における採用方法や条件の見直し。

これらは望むべき結果を出すうえで、

園として取り組む最低限の事柄べきですし、
やらなければ経営が成立し難くくなるという危険性も潜んでいます

しかし、これらはあくまで
TX(Temporary Transformation)=一過性の変化にすぎません。

TXの特徴は、

“外的要因に反応することでしか発動しない”という点があげられます。

外側で起きた変化に合わせる形で内側を変化させ続けることになるため、
いつまでも「園が主体となってする経営」になりにくく、
“時代に追いかけられる側の経営”になってしまうのが特徴です。


そしてこれが(園経営に限らずですが)VUCA時代の経営で散見される現象です。

TXの延長線上では、
「安定は生まれず」「独自性も育たない」「人も定着しない」
「文化も根付かない」そして「価値は蓄積されない」
という厳しい現実が待っていますので、TXからの脱却は極めて重要です。

■ EX(Evolution Transformation)=価値の昇華

この価値を昇華させることこそが「地域一番園化」が持つ本質です。

地域一番園化とは、

単に「園児が集まっている」「職員の採用に困らない」などの
園の現象のみを指す言葉ではありません。

地域一番園化の本質は、
園そのものの価値を進化させ続けることにあります。
具体的に価値の昇華という文脈で見ると、

時代に応じて変化する人々のニーズに適応し続けて、
世界観や存在意義等の組織文化を昇華すること。
子どもの育ちと家族の喜びを軸にした教育・保育の価値を磨き込んで、
 
時代に合わせて自園の価値をアップデートし続けることです。

単発の改革としてではなく、”ing”の継続した適応型の進化です。

地域一番園化とは「勝った園」ということではなく、
価値を磨き続けている園ということになります。

■ 地域一番園化に向けた「3つの問い」

今年は特に顕著で、
マーケティングで成果が出ている園には必ず“問いの習慣”が存在しています。
そこで、本メルマガでは次の3つの問いについて、
読者の皆さんにも考えてほしいと思います。

① 学びを組織文化として根付かせるために、経営者自身が学び続けているか?

園の世界観は、トップの学びの深さと比例してアップデートされます。
トップが学ぶ量と学びの質は、そのまま園の成長可能領域となります。
トップが停滞すれば、園全体が停滞しますし、
トップが情熱を燃やし続ければ、その熱は必ず園内に伝播します。

国の制度変更、それを受けて決定する自治体の制度運用、

特に乳幼児等通園支援事業はまだ詳細が定まっていない自治体も多いですが、
園児募集と密接にかかわってきますし、
その利用者は募集のトレンドをつくる層となりますので、
深く学び、理解してゆとりをもって運用してほしいと思います。
 
これは学びのひとつの例ですが、
このようなゆとりにこそ「世界観」というのは宿るものです。
 

② “非効率の価値”を発揮できるか?

情報の民主化と DX化がものすごいスピードで広がる現代社会では、

どんな場面においても効率化こそが正義という認識になりつつあります。
DX、AI、標準化、時短、倍速視聴、アプリ化・・・など、
挙げればきりがありませんが、この潮流は避けられそうにありません。

しかし、就学前教育・保育現場で起こる業務の多くは、
効率化の対極にあることが圧倒的に多く存在します。

子どもの表情から気持ちを読み取ること…
小さな変化を見逃さず、相手にとって最適な声掛けをすること…
職員や保護者の心の機微に寄り添い応援すること…など、
これらはすべて、効率化による対応が不可能です。
しかし、そこにこそ園の価値が宿ります。

非効率化とはつまり、人間的対応が必要な領域になるわけですが、

非効率化から生まれる自園の価値をきちんと認識し、内部共有していますか?
この非効率化にこそ、自園の「らしさ=特徴」が宿っているはずです。
効率化すべき領域と非効率化のまま残す領域を分けて考え、
非効率化領域を磨き込み、しっかり発信していくことで
自園の独自性とマッチングした募集や採用が実現します。
 
 
③ 変化をTX(一過性の対処的変化)で終わらせていないか?
これまでの変化を断片的ではなく、
内発的価値を磨き続ける継続的な変化(=進化)として磨き込む。
 
これを是非頭の片隅において、
EX(Evolutional Transformation)を続けてください。
その違いが園の新たな未来をつくります。

■感情で動き、理屈で納得を得る

人は感情で動き、理屈で納得する生き物と言われます。
園児募集においても、職員採用においても、
疑似的な体験(こそだて広場や教育実習など)を通して、
「この園を選ぶ理由」が明確になったとき、
園の「らしさ」はより熱を帯び、新たな人の呼び水となります。

11月28日(金)にセミナーを開催します。
地域一番園の経営者4名がゲスト講師としてそれぞれの「世界観」と「進化」を
具体的な事例を伴い園経営の核としてお話しいただきます。
 
100名の定員はすでに満員となっていますが、
会場の工夫であと9席増加することができるということですので、
増席することにしますので、ご希望の方はご参加ください!