DIARY

【超少子化でも圧倒的な採用を実現する みねやま福祉会様の採用手法】

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超少子化でも圧倒的な採用を実現する
みねやま福祉会様の採用手法
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<本文のポイント>
・超少子化の地域で、採用枠の14倍もの
 学生名簿を獲得するみねやま福祉会様
・学生と早期に接点を持つ
・リクルートチームの活動そのものを「楽しく」
・採用活動は「個」に届ける

8月22日に、GCLIP主催の「地域一番園実現勉強会」が開催されました。

今回は、京都府の丹後地域(京丹後市・宮津市)で
22の福祉施設(児童福祉事業・障害福祉事業・高齢者福祉事業)
を展開している社会福祉法人みねやま福祉会の
理事長 櫛田啓先生にご登壇いただきました。

みねやま福祉会様は、
採用枠の14倍もの学生名簿を獲得し、
活気あるリクルートチームとともに
圧倒的な成果に繋がる採用活動を実施
しています。

採用者のうち8割は、他エリアからの移住者です。
介護職の有効求人倍率は3.63倍(※)であり、
保育士の有効求人倍率3.54倍を上回る人材採用が難しい業界でありながら、
京丹後地区ならではの良さを体験できるインターン等を企画して
「住まいを変えても就職したい」という熱意を引き出す採用を実現しています。
(※ 厚生労働白書 全国有効求人倍率データより)

今回は、みねやま福祉会様の採用の取り組みを
少しだけ皆さまにお届けいたします。

・学生と早期に接点を持つ!
採用活動は、卒業学年の学生に対して実施する
イメージを持っているケースがよくありますが、
もっと早い段階で学生と接点を持つことで
安定した採用活動が実施しやすくなります。

GCLIPの調査によると、
4月時点で就職活動を始めている学生は27%であり、
学生の就職活動期間は、わずか半年間ほどです。
その期間で始めて自園を知ってもらい
就職に繋げるのは至難の業です。

みねやま福祉会様は、母集団形成の場として、
大学との関係性を構築して学生のコミュニティと繋がり
低学年でも参加しやすい学生イベントを企画し、
就職活動前の学生と出会う場を作り出しています。

園では、近隣の中学校・高校と連携して
保育体験学習ができるボランティアの機会を設けたり、
求人媒体を使用してアルバイトを受け入れたりすることで、
就職前の学生が園に足を運ぶチャンスを作ることができます。
 
・リクルートチームの活動そのものを「楽しく」
みねやま福祉会の理事長 櫛田先生は採用活動に力を入れる当初、
現場職員に「リクルートを“自分事”にしてほしい」という想いで
リクルートチーム「SKIPPA」を発足しました。

SKIPPAが大切にしていることとして下記を掲げ、
S = Satisfy(満足)
K = Kind(思いやり)
I = Interest(おもしろさ)
P = Passion(情熱)
P = Powerful(力強さ)
A = Airy(風通しの良さ・陽気さ)
さらに、「すきっぱ」はフランスで
歯の隙間から幸運が舞い込んでくると意味されています。
リクルートチームとしてのビジョンや
ミッションを明確に掲げて精力的に活動しています。

SKIPPAは「楽しく」活動することを追求しています。

リクルートチームは、
通常業務に加えて採用ミーティングや学生対応を行うため
忙しさに追われやすくなる上に、
採用の難しさも相まって真剣な雰囲気になりやすいものです。

しかし、みねやま福祉会様では、
「このチームで集まりたい」「今月のミーティングが楽しみだ」
とメンバーが思える状態を演出しています。
例えば、賑やかな空間で話し合いが行われるようにしたり
お菓子や鍋を囲みながらミーティングを行ったりすることで、
毎月楽しく採用活動が実施されるようにしています。

「思考の枠を突き破ろう!」をSKIPPAの合言葉にし、
学生の心を震わせる体験をしてもらうために
革新的な企画や突拍子もないアイディアを
メンバーに求めていると櫛田先生は仰っていました。

SKIPPAで考案された意見は
管理職会議で承認されることで実現されていきます。
櫛田先生が、SKIPPAで出た意見をとりまとめて
自らが 管理職にプレゼンをしていく役割を担うことで、
SKIPPAメンバーに決裁を意識させる必要を無くし
突き抜けたアイディアが生まれやすい仕組みを作っているのです。

このようなSKIPPAの活気あふれる活動により、
接触した学生は「この人たちの仲間になりたい」
という気持ちが芽生えやすくなります。
「人に憧れて、人が集まる」ことが実現されているのです。
 

・採用活動は「個」に届かせる!
みねやま福祉会様は、法人の就活イベントに
5年間で平均300名もの学生を集客しながらも、
学生の個人の興味・関心に焦点を当てています。

例えば、データ解析ツールを用いて
ある学生が閲覧しているHPページの傾向から
学生が関心を抱いている事業内容を把握し、
学生に送付するメルマガ内容や案内をコントロールしています。

また、オンラインの就活イベントでは
予め把握した学生の興味・関心に沿って
ファシリテーターが学生に話を伝えるようにしており、
法人と接触した学生に細やかに関わっています。

自園では、学生の関心事をどの程度把握しているでしょうか?
問い合わせをした学生一人ひとりが
何に関心を持ってエントリーしたのかを把握できるように、
SNSで繋がり、学生のアカウント情報を確認したり
接触時にアンケートを実施したりする方法を検討してみましょう。

現時点では、多くの保育学生が就職活動の最中です。
また、次年度以降の採用を見据えた種まきとして
取り組めることは多くございます。

今後のメルマガでは、自園ですぐにできる
具体的な戦術に踏み込んでお伝えいたしますので
楽しみにしていただければと思います。